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裏方物語 チームを支える仕事人

中日 事業本部イベント推進部・岡田昌尚 裏側にある真実を届けたい 「すべてはドラゴンズファンのために。ファンサービスの一環が根底にあります」

 

中日の球団公式YouTubeがファンに好評だ。「#Dragons_Inside」というコーナーでは、普段では決して見ることのできないチーム内部を撮影。選手や首脳陣たちの「素」の表情がひしひしと伝わってくる。その充実のコンテンツをつくり上げたのが岡田氏だ。開始時には8万人弱だった登録者数は9月20日に20万人に到達した。
取材・構成=牧野正 写真=中日ドラゴンズ、BBM

何を話そうか思案中の土田、後ろで待機するのが岡林。右でカメラを回すのが岡田氏だ


ドーム移転でドラキチに


 更新を楽しみにしているファンは多いだろう。中日の球団公式YouTube「#Dragons_Inside」はファンの見たい、知りたい、という気持ちを満たし、選手を中心とした魅力的な動画を提供し続けている。企画を立ち上げ、カメラを回し、編集を行っているのが岡田氏だ。基本は一人で作業している。前職は東京でテレビ番組の制作に携わっていた。

 実家がナゴヤドームの近くでした。自転車で15分ほど。ナゴヤ球場にも観戦に出掛けていましたが、まだ幼かったこともあって親同伴。それほど行けなかったんですが、ナゴヤドームに移転(1997年)してからは家から近いし、友達同士で行ける年齢にもなってきたので頻繁にドームへ行くようになりました。ドラキチになったのはそのころから。小中学生時代はライトスタンドで自作の応援ボードを掲げ、2007年の53年ぶりの日本一もドームで見届けました。移転がなければドラゴンズにのめり込むようなことはなかったですし、今の仕事をしていたかどうかも分かりません。

 地元の大学を卒業し、地元の企業に就職しました。営業職で3年ほど勤めていましたが、学生時代からの希望だったテレビの仕事に就きたいという思いが消えず、25歳のときに思い切って上京。キー局の制作会社に就職しました。新卒のときもテレビ局関係は受けましたが実は落ちていて……。

 最初は旅番組のアシスタント・ディレクターをやっていたのですが、2年ほどでスポーツ番組の担当になりました。「野球が好き」ということを言い続けて希望がかないました。夜のスポーツ番組を担当し・・・

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舞台裏の仕事人

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