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立浪和義のコラム

ヤクルト・山田哲人選手に見るインサイドのさばき方

 

ふところを広く取った山田選手の構え。インサイドのさばき方は天才的だ


 バッターを見る際、私が注目するのはインサイドのさばき方です。内角が苦手というバッターは多いと思いますし、私も一時期悩んだことがありました。逆にいえば、それを克服できれば、しっかりとした数字を残すことができるということでもあります。今回は、現在の球界でこれがもっともうまいヤクルト山田哲人選手に注目してみたいと思います。

 ご存じのとおり、決して体が大きい選手ではありませんが、力強いフルスイングでホームラン、アベレージを両方残し、昨年は“トリプルスリー”を達成してMVPとなっています。今年のオープン戦では、やや結果が出ていませんでしたが、これは不振や相手の研究に苦しんだわけではなく、いろいろ新しいチャレンジをしていたからだと思います。一流の選手は、いくら結果を出しても決して納得せず、さらに高いレベルを追求するものです。実際、開幕してからは好調を維持し、現在は打撃3部門でトップをうかがう勢いです。

 山田選手の素晴らしさは、まず「間」の長さです・・・

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立浪和義の「超野球論」

立浪和義の「超野球論」

そのときどきで気になった選手や試合、さらに、私が感じたポイントについて書いていきたいと思います。野球をより深く知りたいという方、また、もっともっと野球がうまくなりたいという中学、高校生のみなさんにも参考になる連載になればと思っています。

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