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日本選手権大会レポート

日本選手権9日日! JABA公式サポ・成田沙耶加の熱視線!「日本生命・原田拓実 恩返しが続く野球人生」

 

11月2日から京セラドームで開幕した第43回社会人野球日本選手権大会。週刊ベースボールONLINEでは、日本選手権大会にまつわるさまざまな情報や知られざる秘話を『JABA×グラゼニ社会人野球公式サポーター』が日替わりで発信していきます。本日は成田沙耶加さんです。

先輩投手から受けた好影響


日本生命は準決勝へ進出。次の試合も全力でプレーする原田


 野球人生は恩返し――。

 11月8日の2回戦、対大阪ガスでタイブレークの延長12回裏、一死満塁で勝負を決める2点適時打を放ち、3対2の勝利に貢献した日本生命の原田拓実選手は「打ったとき、うれしいという気持ちよりも、やっと恩返しができた、良かったという気持ちのほうが大きかったです」と話してくださいました。

 自分のミスで同点に追いつかれ、なんとかして取り返したいと思って打席に入っていたそうです。しかし、それ以上に原田選手には悔しい思い出があるそうです。

 2年前、2連覇を果たした日本選手権決勝。サードで出場した原田選手はエラーでランナーを許してしまい、それが押し出しで得点を与えることにつながってしまったんだそうです。そのあとチームは逆転して連覇を飾りましたが、原田選手はそのプレーがずっと心残りだったそうです。

「だからこそ、あの2連覇は“させていただいた”と思っている。そこから僕の恩返しは始まりました」と話してくださいました。

 2年前から恩返しのために、ひたすら練習で強化に取り組んできたそうです。

「だからこそ打った後、みんなが“ようやったなあ”と言ってくれて本当にうれしかった」と笑みをこぼしていました。

 日本生命は11月10日の準々決勝で新日鐵住金かずさマジックを3対0で下し、準決勝へコマを進めました。

 原田選手は「この大会は、このメンバーでできる最後の試合。かわいい後輩の神里(和毅外野手。今秋のドラフトでDeNAから2位指名)もいなくなるので、絶対に優勝するつもり。ただ、恩返しはこの大会で終わりではないです。野球を続ける限り、ずっと恩返しをしていきたい」と目標を語ってくれました。

PROFILE

左から成田沙耶加さん、豊島わかなさん、田中優美さん/写真=矢野寿明


なりた・さやか●1990年7月30日生まれ。山梨県出身。ニックネームは「さやくま」。野球観戦歴は家族の影響で幼少時から。趣味は料理とスポーツ観戦、特技は健康食作り。

とよしま・わかな●1986年12月14日生まれ。愛知県出身。ニックネームは「豊ちゃん」。野球観戦歴は小学生のころから。趣味は暗記、特技は歴史に詳しいこと。

たなか・ゆみ●1992年5月21日生まれ。神奈川県出身。ニックネームは「ゆーみん」。野球観戦歴は高校1年生のころから。趣味は動物とたわむれる、特技は脚が柔らかいこと。
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