日本高等学校野球連盟は12月15日、第90回記念選抜高校野球大会（18年3月23日開幕、阪神甲子園球場）の9地区推薦の21世紀枠候補校を発表した。

　2018年1月26日の21世紀枠特別選考委員会で3校が選出（東日本＝北海道、東北、関東、北信越、東海と、西日本＝近畿、中国、四国、九州から各1校、地域を限定せず1校）される。

　同特別枠は01年の第73回大会で導入され、18年で18回目。実力以外の要素（困難校、模範校など）が選考条件に加味されており、18年も特色ある9校が選出されている。

　選出9校はすべて公立校で、春夏を通じて、甲子園の土を踏んだことのない学校は5校。全国10地区で行われた17年秋の地区大会で最も実績を上げたのは、8強進出の函館工、由利工、大垣西で、藤岡中央と膳所は地区大会に出場していない。高知追手前はかつての全国大会経験校とはいえ、1946年夏（春は1947年、前身の旧制・城東中）以来、甲子園から遠ざかっている。

［2018センバツ21世紀枠］
■９地区候補校と2017年秋の公式戦実績

北海道　函館工　北海道大会8強

東北　※由利工（秋田）　秋田県大会3位、東北大会8強

関東・東京　※藤岡中央（群馬）　群馬県大会4強

東海　※大垣西（岐阜）　岐阜県大会準優勝、東海大会8強

北信越　※金津（福井）　福井県大会優勝、北信越大会1回戦

近畿　膳所（滋賀）　滋賀県大会8強

中国　下関西（山口）　山口県大会3位、中国大会1回戦

四国　高知追手前（高知）　高知県大会3位、四国大会1回戦

九州　※伊万里（佐賀）　佐賀県大会準優勝、九州大会2回戦

【注】すべて公立高校。※は春、夏を通じて甲子園出場実績なし

写真＝BBM