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JABA公式サポ・田中優美の熱視線!「日本通運・北川利生 必死に食らいついた1年間」

 

12月14日、今年の社会人野球の掉尾を飾る、2017年度社会人野球表彰式が開催されました。週刊ベースボールONLINEでは、表彰式にまつわるさまざまな情報や知られざる秘話を『JABA×グラゼニ社会人野球公式サポーター』が日替わりで発信していきます。本日は田中優美さんです。

来年の目標は都市対抗優勝と2年連続ベストナイン


今年は三塁手としてベストナインを獲得した北川


 2017年度社会人野球ベストナインに、三塁手として選ばれた日本通運・北川利生選手。第88回都市対抗野球ではチームは準優勝を飾り、北川選手自身も打率.350、6打点という結果を残し、久慈賞と優秀選手賞を受賞するなど活躍した1年でした。

 今回、ベストナインに選出されたことについて北川選手は「日本選手権がちょっとダメだったので、どうかな? 瀬戸際のところにいるな、と思っていました。選出されたことを言われたときはとてもうれしかったです」と満面の笑顔で、喜びと選考のときの心境を答えてくださいました。

 北川選手は三塁手としてベストナインを受賞されましたが、三塁を守るのは今年から。大学生のころに捕手と一塁も経験して、社会人になって去年までは外野を守っていました。そんな守備位置の対応力に優れる北川選手ですが、三塁を守ることに関しては「自信ないです。初心者です。エラーもしましたし、僕よりうまい人がいっぱいいますし、必死に打球に食らいついた1年間でした。でも、一通り経験したので、その経験は来年には生かせるかなと思います」と謙虚な自己評価。

 また、さまざまな守備位置を経験し、これからは三塁手として続けるのかと思えばそうではないようで、「来年はまだどこを守るのか決まってなくて、入ってくる選手などチーム状況でファーストとサードと外野を動いていくと思います」と教えてくださいました。

 中でも北川選手が好きなのは外野だそうです。「一番長くやっているし、守備は下手ですけど、投げるほうは自信あるので、外野のほうが見せ場があるかなと思います」と、強肩を生かせたら、と考えておられるようでした。

 今年はチャンスで打順が回ってくることが多かった北川選手。1年を振り返っていただき、思い出に残っているのは、やはりチャンスで打席に立った場面だそう。その中でも“良かったな”と思うシーンは、都市対抗での準々決勝・西濃運輸戦と準決勝・三菱日立パワーシステムズ戦、どちらの試合も1点リードの8回裏にチャンスで打席に立ちタイムリーを打ったシーンだそう。

「あれは試合を決める1本だったので、めちゃくちゃ緊張していたんですけど、その中で打てたので良かったです。あとで、テレビで見直したのですが、表情に出ているというか、こわばっている顔をしていましたね(笑)」と振り返っていました。

 来年の目標を「都市対抗優勝と2年連続でのベストナイン受賞です。ベストナインは1回でもすごいですが、2回取る人ってなかなかいないので来年も受賞したい!」と意気込んでおり、得意な外野での受賞もあるかもしれません。いろいろなポジションを守れる器用さと勝負強さで、来年もベストナインを受賞する北川選手が見らそうだと感じました。

PROFILE

左から成田沙耶加さん、豊島わかなさん、田中優美さん/写真=矢野寿明



なりた・さやか●1990年7月30日生まれ。山梨県出身。ニックネームは「さやくま」。野球観戦歴は家族の影響で幼少時から。趣味は料理とスポーツ観戦、特技は健康食作り。

とよしま・わかな●1986年12月14日生まれ。愛知県出身。ニックネームは「豊ちゃん」。野球観戦歴は小学生のころから。趣味は暗記、特技は歴史に詳しいこと。

たなか・ゆみ●1992年5月21日生まれ。神奈川県出身。ニックネームは「ゆーみん」。野球観戦歴は高校1年生のころから。趣味は動物とたわむれる、特技は脚が柔らかいこと。
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