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プロ野球仰天伝説

【プロ野球仰天伝説54】年齢詐称で契約していた2年連続首位打者【助っ人トンデモ話】

 

長いプロ野球の歴史の中で、数えきれない伝説が紡がれた。その一つひとつが、野球という国民的スポーツの面白さを倍増させたのは間違いない。野球ファンを“仰天”させた伝説。その数々を紹介していこう。

ブルーム[1960―64近鉄→65―66南海/内野手]



 近鉄のブルームは、張本勲(東映ほか)をはじめ、多くの日本人選手が一目置いた高い打撃技術を持ち、1962、63年と2年連続で首位打者にも輝いている。職人肌のところがあり、打撃練習は5球くらいですますこともあったが、鏡の前での素振りは1時間以上、時には2時間に及ぶこともあった。

 アパート住まいが嫌いで、神戸の一軒家で暮らし、日本の美術品を集めるのが趣味。版画や掛け軸などを遠征のたびに買いあさっていたという。ご多分にもれず、トラブルメーカーでもあり、特に別当薫監督とはよく衝突。別当監督も少し英語を話せたので、2人で口論していることもあった。

 64年限りで退団後は南海で2年プレーしている。近鉄への入団時、契約条件を少しでもよくしようと実際は30年生まれなのに32年と記載していたという。

写真=BBM
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