倒れる前2004年2月8日には宮崎のダイエーキャンプを訪れ、王貞治監督(当時)とも言葉を交わしていたのだが……
先日、週べ60年およびデビュー60周年記念として
長嶋茂雄巨人終身名誉監督のインタビューをした。監督には毎年1回は本誌、増別冊で取材に応じていただいているが、2年前のインタビューに同席していた編集部員の取材後の第一声が、「すごいですね!」だった。
プロ野球の歴史の中から、日付にこだわって「その日に何があったのか紹介していく。今回は3月4日だ。
2004年3月4日は、当時アテネ五輪日本代表チームの監督でもあった68歳の長嶋監督が脳梗塞で倒れた日だ。入院した病院の診断は「左脳の中程度の脳梗塞」。右手、右足のマヒと言語がやや不自由な状態となった。それでも6日には言語機能はかなり回復し、8日にはリハビリをスタートと、アテネ五輪への意欲を見せたが、結局、肩書きはそのままに、
中畑清ヘッドコーチが指揮を執ることになった。
前述の「すごいですね!」は長嶋終身名誉監督の回復ぶりである。右半身のマヒはもちろん残っていたが、話し方、見た目とも倒れられた直後とはまったく違う。
すさまじいまでのリハビリの様子はテレビで流れたこともあるが、2月20日で82歳になった長嶋終身名誉監督は、大げさではなく、年々若返っている。
写真=BBM