プロ野球の歴史の中から、日付にこだわってその日に何があったのか紹介していく。今回は5月5日だ。
5月5日は、こどもの日。ならば、やはり鯉のぼり、
広島カープのネタを探してみよう。
2001年5月5日、広島は93年9月29日以来、8年ぶりの3者連続ホームランで勝利した(93年は
前田智徳、
江藤智、
小早川毅彦)。
本拠地・広島市民球場の
ヤクルト戦だった。ここまで3連勝と勢いに乗っていた広島は、2万8000人となった満員の観衆の前で、燃えに燃えた。
まずのろしを上げたのが、四番の
金本知憲だ。3回裏二死走者なしでニューマンのカーブを左へ流して一発目。
「最近死球が多いんで、内角を意識しすぎて集中力がなくなっていました。ぶつけてみろ、で踏み込まないとね」
二発目はロペス。同じニューマンから左へねじ込んだ。これで7号だが、打点は27でリーグ最多。「入るなんてね、自分でもびっくりしたよ」と笑顔を見せた。
三発目は
ディアスだ。ここまで打率1割台と不振だったが、「2人が打って俺も燃えたぜ!」と、これもニューマンから左へ叩き込んだ。
この3発が効いて、広島は5対0で快勝し、3位に浮上。
「ウチには優勝できる力があるんだ」
そう言って
山本浩二監督は胸を張った。
写真=BBM