週刊ベースボールONLINE

HOT TOPIC

広島の天敵になりつつある中日

 

首位と最下位に強い竜


劇的な戦いで、マツダ広島で連勝を果たした中日


 2位の阪神に4ゲーム差で首位を走る広島にとって、天敵となりつつあるのが、5位の中日だ。

 交流戦開始時点でセの5球団相手では唯一5勝7敗と負け越し。しかも、これまではナゴヤドームで1勝5敗と負け越しながらもマツダ広島では全勝だったのが、5月26、27日とマツダ広島で連敗してしまった。なお、広島はホームで圧倒的な強さを誇り、この2試合の前までは16勝3敗1分だった(ビジターは11勝12敗)。

 打率、防御率を検証していくと、打率は、広島が対中日で.263(全体.254)、中日が対広島で.284(全体.263)、同様に防御率は広島が同4.89(全体3.69)、中日が同4.59(全体4.11)。打撃戦が多く、中日が打ち勝つ展開が多い結果の裏付けとも言える。

 球場別で見るなら、広島が1勝5敗のナゴヤドームの対戦では、広島の打率が.218、防御率5.88、中日が打率.310、防御率3.17だから、こちらは中日圧勝で当然。一方、広島が4勝2敗と勝ち越すマツダ広島では、広島は打率.307、防御率4.00、中日は打率.260、防御率6.12だから、こちらは逆に広島圧勝で当然となる。

 打者を見ていくと主力で対戦打率3割超えは中日がモヤの.450を筆頭に福田永将(.341)、アルモンテ(.333)、京田陽太(.327)、大島洋平(.308)。一方の広島は鈴木誠也の.394、野間峻祥の.393のみだ。

 中日の勝ち越しは、ほか現在最下位のヤクルトのみ(6勝1敗1分)。首位と最下位に強い中日は果たして一過性のものか、それともこれからも続くのか。

写真=BBM
週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部が今注目の選手、出来事をお届け

関連情報

みんなのコメント

  • 新着順
  • いいね順

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング