今年、創刊60周年を迎えた『週刊ベースボール』。現在1日に1冊ずつバックナンバーを紹介する連載を進行中。いつまで続くかは担当者の健康と気力、さらには読者の皆さんの反応次第。できれば末永く、お付き合いいただきたい。 世紀のトレードへ秒読み進む
今回は『1963年12月23日号』。定価は40円だ。
関大の1年生・
西川克弘の
広島入団問題がもめている。
前号でも触れたとおり、広島との契約が無効だと西川側が裁判を起こそうとした際、両者の契約が秋季リーグ中に契約が交わされていたことが明らかになった。
そのため関東六大学野球連盟は、西川が広島と契約した10月17日以降はアマチュア資格喪失になっていたとして、以後の試合は無効と判断。結局、関大の秋のリーグ優勝の取り消し、来季出場辞退、さらには野球部首脳の退陣となった。
西川は「野球をやりたい一心です。しかし、どんなことがあっても広島には行きたくありません」と涙目で語った。
大毎、
阪神の間のトレード交渉が着々と進んでいる。
大毎側の希望は
小山正明か
吉田義男、阪神側の希望は
榎本喜八か
山内一弘だった。
どの組み合わせになるかは別として、トレード自体は実現しそう、と書いてある。
今回の2枚目。
すでに婚約が発表されていた藤本勝巳、歌手・島倉千代子が12月5日に結婚式。右は媒酌人となった阪神・藤本定義監督だ。
では、またあした。
<次回に続く>
写真=BBM