クラブチームの日本一を決める全日本クラブ野球選手権が9月10日、メットライフドームで開幕。全国各地区を勝ち抜いた16チームにとって争われます。週刊ベースボールONLINEでは、全日本クラブ野球選手権にまつわるさまざまな情報や知られざる秘話を『JABA公式サポーター』が日替わりで発信していきます。本日は田中優美さんです。 監督の野球、仕事への情熱
REVENGE99・浅古純一監督
9月10日からメットライフドームで全日本クラブ野球選手権大会が始まりました。
最初に、チーム創立20周年という節目に今大会初出場を果たした「REVENGE99」の浅古純一監督にお話をうかがいました。
浅古監督は、自身が経営している会社にチームの室内練習場を作るほど、チームの強化にかなり力を入れています。ですが、ここまでの道のりは決して楽なものではなかったそうです。
浅古監督が会社を継いだころ、会社には数億円にもなる借金があり、30年ほどの年月をかけ、3年前に返済がし終わったという苦労人。「チーム名のリベンジっていうのは僕自身の人生です」と笑顔で話してくださいましたが、その笑顔の奥には、厳しい環境でもやめることはなかった野球への強い意志のようなものをひしひしと感じました。
そんな浅古監督のポリシーは「仕事100パーセント、野球100パーセント」。
平日は基本的に自主練習とのことですが、監督のポリシーが選手にも通じており、「熱心な選手は毎日かかさず仕事後、夜中の12時や1時まで自主練習しています。仕事が遅くなっても夜10時とかから自主練習しにくる選手もいます。苦労したけど良い人生を送れているので、それをチームのみんなに伝えたいですね。」と教えてくださいました。
次に、そんな浅古監督が信頼を寄せるエースピッチャーの中川誠也選手にもお話をうかがいました。
中日ドラゴンズを戦力外になり、現在のチームに加入して2年目。中川選手も休みなく毎日練習をしているそうで、「土日だけだと体力も技術も上達しないので。仕事との両立で1年目はきつかったけど今は慣れました。プロや社会人野球の企業チームもまた行きたいです」と目標を掲げていらっしゃいました。
浅古監督の野球に対する熱意はチーム全体に良い影響を与えていることは間違いありません。
10日に行われた1回戦はビッグ開発クラブに4対5と惜敗しましたが、今回の経験で来年のさらなる飛躍が期待できそうですね。
公式サポーター日本野球連盟YouTubeチャンネル PROFILE
左から成田沙耶加さん、豊島わかなさん、田中優美さん/写真=BBM
なりた・さやか●1990年7月30日生まれ。山梨県出身。ニックネームは「さやくま」。野球観戦歴は家族の影響で幼少時から。趣味は料理とスポーツ観戦、特技は健康食作り。
とよしま・わかな●1986年12月14日生まれ。愛知県出身。ニックネームは「豊ちゃん」。野球観戦歴は小学生のころから。趣味はラーメン屋巡り、特技は猫の爪切り。
たなか・ゆみ●1992年5月21日生まれ。神奈川県出身。ニックネームは「ゆーみん」。野球観戦歴は高校1年生のころから。趣味は動物とたわむれる、特技は脚が柔らかいこと。