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セ・リーグV3へ!ファイナルカウントダウン

カープ27年ぶり地元Vへ! ペナントレース広島Vはすぐそこに

 

3連覇のプレッシャーをはねのけて、広島が優勝に向けて突き進む。9月25日時点で優勝マジックは「1」。27年ぶりの地元Vは目前だ。

歓喜の最終コーナー!


9月21日、阪神戦(マツダ広島)の8回、すでに引退を発表している新井が適時三塁打を放ちダメ押し。マジックは「3」に(写真=佐藤真一


 夢の3連覇は目の前だ。9月25日のDeNA戦(マツダ広島)に3対5で敗れ、同日ヤクルトも勝って、優勝決定が持ち越しになった広島だが、もうセ・リーグでは過去に巨人しか成し遂げたことのない3連覇は、手に入れたも同然。慌てることもない。

 劇的なサヨナラ勝ちでマジックを「1」とした23日のDeNA戦(同)の勝ちっぷりが、広島ナインの落ち着きを象徴していた。ヤクルトが敗れて自らが勝てば胴上げの可能性があったこの日、ナインの意気込みをよそにデーゲームでヤクルトが勝利、あっさりとその日の胴上げの可能性はなくなってしまった。

 それでも、「ヤクルトが勝とうが負けようが、やることは変わらない。自分がどうにもできないことには左右されずやっていこうと」(大瀬良大地)と、ナインは気持ちを揺らさず。先に点を与えても大瀬良が丁寧に127球を投げ抜き、「マジックは自分たちで勝って1つずつ減らせれば」と言う松山竜平がサヨナラ打だ。

9月23日のDeNA戦を松山のサヨナラ打で飾るといよいよ「M1」。1991年以来となる地元Vは近づいている(写真=佐藤真一)


 思えば今季、年間を通じて、カープにはこの心の落ち着きがあった。試合の中で相手にどれだけリードされても、ときにチームのリズムが狂って敗れても、「自分たちの野球をやれば勝てるはず」と、落ち着いて戦ってきた。連覇で培われたこの自信こそが、3連覇への武器となった。

 まだまだ、地元でのゲームは続く。ここ2年実現できなかった広島のファンの目の前での胴上げ、そして開場10年、初めての真っ赤に染まったマツダ広島での胴上げは、もう手の届くところにある。
週刊ベースボール編集部

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