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ドジャース・前田健太、2019年はより自信を持ってマウンドに

 

昨季、改良したチェンジアップとカーブをさらに進化させ2019年に臨む前田健太



 先月の2018年12月、週刊ベースボールのインタビューに答えてくれたドジャースの前田健太投手は、自信のある顔で2018年を振り返ってくれた。

「3年間の中で一番手応えを感じたシーズンでした。次のシーズンに向けての明確な課題とともに、自分がすごく成長したと感じられた1年でした。数字以上に納得のいくシーズンでした」

2018年は8勝10敗2Sとメジャー移籍後、初めて2ケタ勝利を逃した。だが、その言葉は今季に向けてしっかりとした手応えと目標が見つかったことへの自信があふれていた。

 その理由は、2つの変化球の改良がうまく言ったからだという。1つはチェンジアップ、もう1つはドロップ系のカーブ。メジャー2年間は勝負球として得意のスライダーを大きく曲げたり、小さく変化させたりするなどしかなかったが、チェンジアップの落ちが鋭くなったことで、勝負球がひとつ増えた。これで相手打者に、今まで以上に考えさせることができるようになった。

 一方カーブだが、前田投手の場合は有効に使用できるカウントは1パターンしかないというデータが出ていた。これにより変化をかえるために思考錯誤し、違う落ち方にすることで、さまざまなカウントで使用できる球種へと変ぼうしたという。

 結果、勝負球が3種類に増えたことで、今季さらなる自信ができあがった。ただ、進化も必要で、この2種類の変化球の曲りや落ち方の種類を増やしたいと考えている。ワールドチャンピオンへ3度目の正直を狙う今季、前田投手は大きな進化を見せてくれそうだ。

文=椎屋博幸 写真=Getty Images
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