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打線の核は誰? パ・リーグ四番打者事情

 

ほとんどの球団でキャンプを打ち上げ、今後は実戦が本格化していく。シーズン開幕に向け、打線の核である四番打者を誰に任せようと考えているのか。パ・リーグ各球団の四番打者事情を見ていこう。

北海道日本ハムファイターズ



 不動の四番であり、チームのキャプテンも務める中田翔は開幕に間に合うのか? 2月11日のアリゾナキャンプでの練習試合で左内転筋を痛めて途中退場、翌12日に同箇所の肉離れを起こしていることが判明。ゲーム復帰まで約3週間の見込みとなり、大幅な調整遅れを余儀なくされてしまった。現在はフリー打撃も再開したが、コンディション次第で開幕は新助っ人の王柏融、2年目の清宮幸太郎をはじめ、栗山英樹監督は練習試合では近藤健介の四番もテスト済み。果たして中田が指定席である四番として開幕を迎えることができるのか、はたまたフレッシュな新四番が誕生するのか──。ペナント開始まであと1カ月あまり。その行方にも大きな注目が集まる。

福岡ソフトバンクホークス



 今季も昨季からの流れから行けば四番・柳田悠岐となりそうだが、柳田本人は「三番のほうがリズムは生みやすかった」と三番が理想の打順であることを吐露。この柳田の希望を聞き入れたわけではないだろうが、2月24日のオープン戦、オリックス戦(宮崎アイビー)で四番に入ったのは内川聖一だった(試合は開始前に降雨中止に)。一軍では昨年8月3日のオリックス戦(ヤフオクドーム)以来、205日ぶりに打線の中心に。「四番を打ちたい、というのはない」と語る内川だが、「そこを任せた、と言われる存在でいたい」と四番に対する思いは強い。「打てなかったら終わり」と覚悟を決めるベテランは、“自らの力=バット”で再び定位置をつかむつもりだ。

埼玉西武ライオンズ



 今季の“初アーチ”が飛び出した。2月24日、ロッテとの練習試合(春野)の1回二死一塁。四番の山川穂高がボルシンガーの高め直球をフルスイングすると打球はバックスクリーン左横へ一直線。対外試合13打席目にして放った初本塁打に「感触は良かった」と笑みを浮かべた。昨季は開幕から四番に座り続け、47本塁打をマークしてタイトルを獲得し、優勝に貢献。MVPにも輝いた主砲に辻発彦監督も「打線の軸ですから」と今季も信頼感は揺るがない。日本人としては2002年の松井秀喜(元巨人)以来となる50本塁打も公言する山川。今季も四番として、フルスイングを続けるだけだ。

東北楽天ゴールデンイーグルス



 ペゲーロ、アマダーという大砲コンビが去ったチームに、新たに加わったのがブラッシュだ。マイナー169発という触れ込みで、鋭い打球はメジャー屈指と言われた。両足をそろえる独特な構えから左足を上げ、豪快なスイングを見せる。実戦では早くも本塁打を放っており、首脳陣の期待は大きい。三番・浅村栄斗と四番・ブラッシュの中軸コンビが新打線の看板となる。貧打にあえぎ最下位に沈んだ昨季から浮上するためには、この新助っ人の存在が欠かせない。

千葉ロッテマリーンズ


ロッテ・井上晴哉


 レアードバルガスの両大砲がチームに加わっても、2年連続で開幕四番に座るのは井上晴哉になるだろう。昨季、打率.292、24本塁打とついに覚醒した右の和製大砲は、99で止まってしまった打点増、3ケタの大台を誓う。それこそがチームの勝利に直結するからだ。オフは徹底的に下半身強化に取り組み、公称114キロの体重を筋力アップで120キロに増量させた。ドライチの藤原恭大や2年目の安田尚憲に注目が集まる中、実戦でも「四番・一塁」に座り、鋭い振りを見せている。「四番はチームの顔」と自覚も十分の男は「3割、30本、100打点」を自らのノルマに課し、カモメ打線をけん引していく。

オリックス・バファローズ


オリックス・吉田正尚


 昨季途中から四番に定着した背番号34が、今季も打線の中軸を担う。初の全試合出場を果たした昨季は、本塁打こそ26本ながら打率.321とコンスタントに安打を重ね、状況に応じた打撃も披露した。問題は前後の打者だ。昨季はロメロ、マレーロの両助っ人にT−岡田のバットが低調で吉田正尚にマークが集中したとあって、三番に誰を置くかがカギ。さらに西村徳文監督は、好不調の波の少ない吉田正尚を三番に置くプランも頭にあるというが、いずれにしても、B打線を背負うのは背番号34。3月9、10日のメキシコとの強化試合で、侍ジャパンにも初選出された若き主砲が今季も打線をけん引する。

写真=BBM

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週刊ベースボール編集部

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