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DeNA バットで開幕スタメンを手繰り寄せる楠本

 

21日の試合は、球団創設70周年を記念したメモリアルユニフォームでプレー


 ラミレス監督に開幕スタメンを決断させるに十分なアピールとなっただろう。3月21日、日本ハムとのオープン戦(横浜)で二番・右翼でスタメン出場した楠本泰史の第1打席。上沢直之の高めに浮いたボール気味のカットボールをとらえると、ライナーで右翼スタンドにまで運ぶ、オープン戦2号本塁打となった。

 2打席目も右前打を放ち、この日2安打。前日の広島戦(横浜)は3安打、前々日の阪神戦(横浜)では1本塁打を含む2安打と好調を維持。オープン戦の打率は.415まで急上昇だ。

 東北福祉大では大学日本代表に3度選出され、四番も務めた。2018年、ドラフト8位でDeNAに入団しルーキーイヤーの昨季は開幕一軍入りを果たすも、主に代打での出場が多く一軍出場は56試合にとどまった。

 レギュラーをつかむには「結果を残すしかない」と今オフはフィジカルを強化。その甲斐もあって桑原将志神里和毅細川成也らとの激戦の外野レギュラー争いに名乗りを上げ、ここにきて「一枠」を自らのバットで手繰り寄せている。若き力の台頭は、チーム力の底上げにつながる。目前に迫ったシーズンに向けて、DeNAを勢いづける存在となりそうだ。
文=滝川和臣 写真=榎本郁也
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