プロ野球の歴史の中から、日付にこだわってその日に何があったのか紹介していく。今回は2009年6月21日だ。
好調
ヤクルトが本拠地・神宮で3試合連続のサヨナラ勝ちの離れ業を見せて7連勝を果たし、最高の形で交流戦を終えた。
まず、6月17日の
ロッテ戦では右手人さし指のマメに苦しむなど約2カ月、白星から遠ざかっていた
由規が復活の3勝目を挙げて4連勝。サヨナラ劇場が始まったのは、翌18日の同カードからだ。
5対5の延長11回、勝負を決めたのは
ガイエルだ。
シコースキーの直球を迷いなく振り抜き、右中間へ高々上がる「自身初」というサヨナラ弾。お立ち台で「チョーキモチイイ!」と喜びを表した。続く20日の西武戦で打棒を振るったのはデントナ。2回にソロを放つと、1対4の8回には起死回生の同点3ラン。そして延長10回一死満塁の好機に、
野上亮磨からレフト前へV打。チームの全得点をたたき出す活躍だった。
21日の同カードは守護神・
林昌勇が9回に久々の失点を与えて5対5の同点とされる嫌な展開だったが、その裏に満塁のチャンスを作ると、
福地寿樹の一塁ゴロを
中村剛也が本塁悪送球し、勝負あり。プロ野球史上、3試合連続のサヨナラ勝ちは12度目。ヤクルトは78年、95年に次いで球団史上3度目だった。
写真=BBM