プロ野球の歴史の中から、日付にこだわってその日に何があったのか紹介していく。今回は1991年8月4日だ。
来日以来、「大切なのは順応しようする適応力と集中力さ」と言い続けてきた大洋の新外国人・
レイノルズ。その言葉のとおり、打撃コーチのアドバイスに素直に耳を傾け、従ってきた。それがこの日、記録となって実を結んだ。
10打席連続安打の日本タイ記録を目前に控えた
ヤクルト戦、初回の第1打席、
宮本賢治から左前打。あっさりとタイ記録を達成したが、レイノルズは「大きな波が押し寄せた感じだった」と、まるで当たり前のことのように表情を変えない。
続く第2打席。さらなるビッグウェーブにも、「リラックスした」レイノルズは動じなかった。再び宮本から中越えのメモリアルアーチ。11打席連続安打の日本記録達成の瞬間だったが、ニコリともせずレイノルズはベースを一周した。
写真=BBM