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週べ60周年記念

長嶋茂雄、絶好調!/週ベ回顧

 

 昨年、創刊60周年を迎えた『週刊ベースボール』。現在、(平日だけ)1日に1冊ずつバックナンバーを紹介する連載を進行中。いつまで続くかは担当者の健康と気力、さらには読者の皆さんの反応次第。できれば末永くお付き合いいただきたい。

杉下茂監督休養


表紙は左から南海・鶴岡一人監督、阪急・西本幸雄



 今回は『1968年7月15日号』。定価は60円。

 1968年6月28日時点、パでは近鉄の土井正博が打率.350、13本塁打(東映・張本勲とタイ)、46打点で打撃三冠王となっていた。

 対してセでは、限界説もささやかれていた巨人長嶋茂雄が打率.348、25本塁打、67打点で、打率のみ2位だが(1位は王貞治で.355)、ほかは1位。完全復活だ。

 その長嶋に巻頭から101の質問をぶつけている。それを少し紹介しよう。
──動物的な勘とは何か。
 僕に動物的勘の持ち主ということが言われるけど、そんなものはないよ。僕のはまだ 人間的勘だと。動物的まではいってないよね。
──「燃える」の定義は。
 口で説明するのは難しいね。まあ、ハッスル、アメリカでいうガッツ。でも、燃えるというのはいい言葉じゃないか。
──「限界説」について。
 限界と言われたことは、何度もあったが、むしろ僕は励みにした。そして逆に僕は限界ではない、限界ではないと言った。そういうイメージでやってきた。おそらくこれからも限界説は言われるだろうが、現役でプレーしている間は、そのつもりでやっていくよ。
──野球選手の寿命は何歳くらいだろう。
 個人差があるけど、努力次第で36、37歳まではやれる。

 巨人では不振が続いていた金田正一が23日の広島戦(広島市民)で6回からリリーフで登場し、4勝目。サイヤングを抜き、通算907試合登板の世界新記録を作った。
「記録は知っていたよ。人間長生きはするもんやな。あとは1000試合出場までは何が何でもやるで!」
 400勝も、あと12勝になった。

 一方、どん底にいた中日。6月25日、ついに杉下茂監督が休養を発表した。
 不振に加え、選手との確執もささやかれ、時間の問題と言われていたが、当時の中日は親会社内がバタバタし、頻繁に交代した。
 代理監督は本多逸郎コーチ、パラさんだ。


 では、またあした。
 
<次回に続く>

写真=BBM
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