大阪・履正社高の初優勝で幕を閉じた今年の夏の甲子園。今大会も多くのヒーローが飛び出した。今週号の週刊ベースボールでは「49代表校全882選手写真名鑑」が中綴じ付録となっているが、ここでは印象に残った夏の主役を振り返っていこう。 関東一における「一番・中堅手」は、打線の“生命線”である。そこで、すぐに記憶がよみがえってくるのは2015年夏に4強へ進出した際の中堅手・
オコエ瑠偉(現
楽天)。先輩を上回る脚力と言われたのが、大久保翔太だ。
50メートル走5.7秒。日大豊山との東東京大会準決勝では中堅越えのランニング本塁打。打席に立つたびに甲子園のスタンドは沸いた。なぜならば、普通の内野ゴロが大久保の場合はすべてが「間一髪」となるからである。
2ストライクに追い込まれてからは、どんなボールにも食らいついてファウルで粘る。そして、前進守備の三遊間へゴロを転がして全力疾走。8強入りした甲子園でも持ち味を存分に発揮した。
写真=BBM