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12球団の「大当たり」だったドラフト年は一体いつ?

 

 いよいよ10月17日に迫ったドラフト会議。今年は大船渡高・佐々木朗希、星稜高・奥川恭伸、明大・森下暢仁のビッグ3に注目が集まっているが、チームとしては誰か一人ではなく指名した全員がチームに貢献してくれるのが理想だろう。そこで今回は、指名した選手の多くがチームを支える選手に成長した「大当たりのドラフト」を各チームごとにピックアップしてみた。

2000安打達成者が2人出た年もあった


1994年のドラフトでヤクルトに入団した新人。稲葉(後列左)、宮本(後列左から2人目)と後に2000安打を達成する選手が2人いる


巨人……1981年

 獲得した選手が満遍なく活躍した年といえば1981年が挙げられる。この年のドラフトで巨人は槙原寛己吉村禎章村田真一といった後の巨人を支える逸材を獲得。6人中3人が大きな活躍を見せるという大当たりの年だった。ほかには、斎藤雅樹川相昌弘を獲得した翌1982年や、上原浩治二岡智宏を逆指名で獲得した1998年も大当たりだったといえるだろう。

DeNA……1994年

 横浜、大洋時代も含めて見た場合、ドラフト大当たり年だといえるのが1994年だ。この年は6人の新人を獲得したが、その中には福盛和男多村仁(後に多村仁志に登録名を変更)、相川亮二といった、後に横浜で一時代を築いた選手たちがいた。その他の当たり年では、古木克明矢野英司金城龍彦を獲得した1998年や、斎藤隆三浦大輔を獲得した1991年も挙げられる。

阪神……1996年

 2018年のドラフトで獲得した近本光司木浪聖也が見事に活躍した阪神。まさに「大成功」だったといえるが、これを上回るのが1996年だ。この年は4人しか獲得していないが、そのうち3人が今岡誠関本健太郎(後に関本賢太郎に登録名を変更)、濱中治という後にチームの柱になる選手だった。特に今岡は首位打者や打点王など複数のタイトルを獲得する球界屈指の強打者に成長し、リーグ優勝にも貢献した。

広島……2013年

 2013年は大瀬良大地九里亜蓮田中広輔といった現在のレギュラークラスを1、2、3位指名で獲得するという大当たりの年だった。3球団競合の大瀬良の交渉権を獲得できたのも大きいが、それ以上に九里と田中を獲得したのが見事だった。この2013年以外では、東出輝裕新井貴浩森笠繁を獲得した1998年や、佐々岡真司前田智徳浅井樹を獲得した1989年も当たり年だ。

中日……1998年

 中日の「大当たり年」は、逆指名で福留孝介岩瀬仁紀を獲得した1998年がまず挙げられる。この年は甲子園の怪物・松坂大輔をはじめ注目株が非常に多い年だったが、中日は早々に福留と岩瀬からの逆指名を受け、ドラフト上位を固めた。この2人以外にも、小笠原孝蔵本英智(後に英智で登録)といった、2000年代の中日を支える活躍を見せた選手も獲得している。

●ヤクルト……1994年

 1994年のドラフトでヤクルトは2位指名で宮本慎也(逆指名による交渉権獲得)、3位指名で稲葉篤紀を獲得。宮本は堅実なバッティングと守備で長くチームを支え、2012年には2000安打を達成した。稲葉も2005年に日本ハムに移籍するまでチームの柱として活躍し、日本ハムではチームリーダーとして優勝に貢献。2012年4月には宮本よりも6日早く2000安打を達成している。同じ年に入団した選手の中から2人も2000安打達成者が生まれるという大当たりの年だった。

楽天を支えた黄金バッテリーが同じ年に加入


西武……2000年

 西武は2000年のドラフトで8人を獲得しているが、そのメンツは大沼幸二三井浩二帆足和幸佐藤友亮中島裕之野田浩輔といった後に西武のレギュラーとして活躍する選手ばかりだった。特に中島は2004年に海外移籍した松井稼頭央の穴を埋める活躍を見せ、チームの顔になるまで成長した。翌2001年のドラフトも大当たりで、この年も中村剛也栗山巧細川亨といったレギュラークラスを獲得している。

ソフトバンク……1996年

 近年では加治屋蓮森唯斗上林誠知を獲得した2013年が非常に優秀な年だったが、最も当たり年だったといえるのはダイエー時代の1996年だろう。この年は1位指名で井口忠仁(後に井口資仁に登録名変更)、2位指名で松中信彦、3位指名で柴原洋という、後にチームのレジェンドに成長する選手たちを獲得(井口と松中は逆指名)。下位指名でも中継ぎで活躍した倉野信次岡本克道選手を獲得しており、とんでもない大当たり年だった。

楽天……2006年

 楽天はなんといっても田中将大を獲得した2006年だろう。この年は田中以外にも大学生・社会人ドラフトで嶋基宏を獲得。田中と嶋という、後にチームの屋台骨となる2人を獲得できたのは大きい。また、同じく大学生・社会人ドラフトで先発ローテーションの一角となる永井怜や、堅実な守備でチームに貢献した渡辺直人も獲得している。

ロッテ……2013年

 2013年は石川歩井上晴哉二木康太といった、現在のチームの主力たちを獲得。特に石川と井上という投打の要となる選手を得たのは大きい。二木も今後のエース候補とされており、ロッテのドラフトとしては近年で最も当たりだったといえる。また、過去にさかのぼれば1993年も当たり年。この年は球団史上3人目の2000安打達成者となる福浦和也や、攻守走に優れた諸積兼司、後に先発の柱となる小野晋吾を獲得している。

●日本ハム……2005年

 大物をうまく獲得している日本ハムだが、意外と「獲得した選手が満遍なく活躍した」という年は少ない。あえて挙げるとすれば2005年だろう。この年は陽仲寿(現:陽岱鋼)、八木智哉川島慶三武田勝を獲得している。陽と武田はチームの柱に成長し、特に武田は左投手としては球団史上初めて4年連続2ケタ勝利を記録。八木もコンスタントな活躍はできなかったが新人王を獲得した。

オリックス……2005年

 オリックスは2005年のドラフトが大当たりの年だったといえる。この年は高校生ドラフトで後に四番打者に成長する岡田貴弘(現:T-岡田)、投手陣の一角を担うことになる岸田護、MLBでも活躍するリリーフエースの平野佳寿を大学生・社会人ドラフトで獲得。投打の要を得た大成功のドラフトだった。また、田嶋大樹福田周平西浦颯大といった現在のチームのレギュラークラスを獲得した2017年も大当たりの年だろう。

 今年のドラフトは各チームがビッグ3獲得をもくろんでいるといわれているが、果たして後に「大当たりの年だった」といわれる指名ができる球団は出てくるのか。注目のドラフト会議は10月17日17時スタートだ。

文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM

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