西武は野球を通じて、中学生などのスポーツ振興および、地域社会の発展を目的に埼玉県中学生野球連盟（以下、中野連）と連携協定を締結した。これに伴い9月より、埼玉県の中野連が選抜した中学軟式野球選抜チーム（以下、埼玉県選抜チーム）の活動を支援するほか、埼玉県内における野球振興活動を中野連と協力して行う。

　昨今、野球競技人口の減少が叫ばれているが、特に中学軟式野球の競技人口は2001年と比較し、約半数にまで落ちるなど減少率は最も高くなっている。こうした背景から、埼玉県選抜チームを支援することで、このチームでプレーすることをひとつの目標にしてもらうなど、野球を続ける意欲を高めるきっかけとなって、競技人口減少の歯止めとなるために協定を締結。同チームへの具体的な支援内容としては、チーム名を「埼玉西武ライオンズジュニアユース」と変更し、埼玉西武ライオンズのホームユニフォームと同じデザインのユニフォームとキャップを贈呈するほか、ライオンズアカデミーのコーチを派遣して野球指導を行う。

　チーム構成は埼玉県内在住、または埼玉県内の中学校に通学している中学3年生の中から20人を8月に行われるセレクションで選抜。同チームは毎年、9月から11月までを活動期間とし、埼玉県内で練習するほか、県外の選抜チームなどと交流試合を行い、10月下旬から11月上旬にかけて静岡県伊豆市で開催される「全国中学生都道府県対抗野球大会」に参加する。

西武ライオンズ