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編集部員コラム「Every Day BASEBALL」

自分が打たないと――。すべての責任を背負う楽天・浅村栄斗の信念

 

主砲として結果で示すのみ


 パ・リーグの本塁打王、打点王レースでは、大阪桐蔭高の先輩・中田翔日本ハム)とし烈な争いを演じた楽天の主砲・浅村栄斗。その結果、本塁打王(32本)を浅村、打点王(108打点)を中田と、タイトルを分け合う形となった。

 西武から移籍して2年目の今季、開幕から四番に座り、シーズン途中からはチーム事情もあり三番へ。120試合と短縮されたシーズンで3年連続の30本塁打、自身3度目となる100打点超えで、自らの役割を全うした。

 開幕ダッシュがすさまじかった。6月の10試合で4本塁打、15打点の荒稼ぎで打率.400。7月5日のロッテ戦(楽天生命パーク)で昨季の同僚・美馬学から左越えの勝ち越し3ランを放ったが、この7号まですべての本塁打が決勝打という、無類の勝負強さを見せつけた。

 7月の9本塁打から8月は5本塁打と量産ペースは落ちたが、9月に入ると再加速。圧巻の働きを見せたのが9月22日のロッテ戦(楽天生命パーク)だ。4回の第2打席でロッテのエース・石川歩から1点差に迫る25号ソロを右翼席にたたき込むと、同点に追いついた直後の5回二死二塁の場面では2打席連発となる勝ち越し26号2ランを左中間席へ。そして仕上げは8回で、二死一、二塁からこの日3本目となる27号3ランを左翼席に運んだ。これで4打数4安打7打点の大爆発で、1試合3発は西武時代にもなく、プロ12年目で初めてのことだった。

 それでも、後悔の念は存在する。「自分が打たないと勝てない」と、主砲はすべての責任を背負って打席に向かう。個人成績は納得のいく数字でも、チーム成績はBクラスと低迷。「とにかくチームに貢献するバッティングがしたい」が口癖の大砲は、来季こそ優勝へ導く一打を目指す。

写真=BBM

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週刊ベースボール編集部

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