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“ドラフト候補”法大・三浦銀二、中大・古賀悠斗 念願の“福岡大大濠高バッテリー”対決が実現

 

全日本大学選手権での再戦を誓う


法大・三浦銀二(左)と中大・古賀悠斗(右)は福岡大大濠高でバッテリーを組み、3年春のセンバツ8強。侍ジャパンU-18代表では、W杯(カナダ)で銅メダルを獲得している


 念願の同級生対決が実現した。

 福岡大大濠高でバッテリーを組んだ法大の150キロ右腕・三浦銀二と中大の強肩捕手・古賀悠斗が3月12日のオープン戦(セガサミー野球場)で顔を合わせた。

 お互いチームを束ねる、主将同士である。

 2人の対戦結果は遊直、三振と、三浦に軍配が上がった。先発の三浦は6回2安打1失点と、順調な調整ぶり。試合は法大が8対3で中大を下している。

 最も見ごたえがあったのは、第2打席における駆け引きであった。カウント1ボール1ストライクから2球をファウル。いずれもストレートだった。古賀は「次も真っすぐで来るだろうと思った」と予測したが、三浦は「真っすぐも考えましたが、張っているな、と。打たれたくなかった」と、公式戦さながらの真剣勝負に徹した。

 ラスト5球目はチェンジアップを投げ、空振り三振に斬っている。三浦は「悠斗との対戦を楽しみにしていました。低めの変化球は振ってくれないですし、高めもバットに当ててきた。嫌らしいタイプ。対戦したくないバッターです」と感想を語った。一方の古賀は「今日は負けました。高校時代は捕手目線でしたが、今日は打者目線。ほかの投手と比べても、打ちにくい。銀二は身内にいてほしい選手です」と振り返った。

 2人はチームをリーグ優勝へ導いた上で、大学卒業後のプロ志望を表明する。この日はNPB4球団が視察。日本ハム・大渕隆スカウト部長は、古賀が二盗を刺した場面について「試合本番で2秒を切る(1.96秒)のは大変なこと。打力も上がってきた」と目を細めた。

 今季からスカウトに就任したヤクルト度会博文氏は、三浦を初視察し「実戦派で、ものすごく良い投手です。今日はウチのスピードガンで最速144キロでしたが、これからもっと出るでしょう。スライダー、カーブ、チェンジアップと球種も豊富。これからが楽しみです」と高い評価を下していた。

 法大・三浦はこの春の東京六大学、中大・古賀は東都大学を制することが目標。全国26大学連盟の優勝校(九州地区は南北の2代表のため、計27チーム)が集結する、6月の全日本大学選手権での再戦を誓い合っていた。

文=岡本朋祐 写真=矢野寿明
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