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編集部員コラム「Every Day BASEBALL」

開幕間近! 広島の開幕オーダーと先発ローテーションはどうなる?

 

鈴木誠の三番構想はそのまま生かすか


現状、開幕四番の最有力候補の西川龍馬。対左投手にも対応力は十分だ


 オープン戦も残りわずか。だんだん3月26日の開幕が近づいてきた。そこで今回は、現時点で予想される広島の開幕オーダーと、序盤の先発ローテーションを考えてみたい。

 今季の当初の構想では、鈴木誠也に多く打順を回し、打線の流れをよくするために三番に置き、その後ろに2019年に3Aで38本塁打を放ったことのあるクロンを据えられれば理想的、と考えられていたようだが、昨年、マイナー・リーグの試合がなかったこともあってか、ここまでの実戦ではクロンの打撃の勘が思ったほど戻らず、もう少し調子を上げてこなければクリーンアップを任せるのは難しそうな感じになってきた。

 このため、クリーンアップの顔ぶれは、鈴木誠に加えて、チーム内では高い打撃技術を持つ西川龍馬、松山竜平の3人になることが濃厚だ。西川、松山はともに昨年の得点圏打率が3割2分を超えており、勝負強さは十分だ。

 打順の並びとしては、現状では鈴木誠の三番構想はそのまま生かし、西川と松山で状態のいいほうを四番にする、という形が有力だ。2人の調子がさほど変わらない場合には、機動力に勝る西川が前(四番)を打ったほうが攻撃の流れはよくなるか。この場合、左打者が2人続くことになるので、相手がピンチで左腕の「ツーポイント・リリーフ」を投入しやすくなるという側面はあるが、昨年の成績では、西川は対左投手も打率.282(対右は.313)、松山に至っては対右投手(.276)より対左投手(.282)のほうが対戦打率が高いのだから、さほど心配するにはあたらないだろう。あるいは鈴木誠を四番に戻し、西川を三番において、松山、クロンと左右ジグザグに組む方法もある。

 このクリーンアップを中心に、一、二番には田中広輔菊池涼介の「タナ・キク」コンビが復活、下位打線は基本的には六番・クロン、七番・堂林翔太、八番・會澤翼と並ぶ形になり、こうなれば2016〜18年の3連覇時に近い、切れ目のない打線が出来上がる。

 現在、堂林にコンディション不良があり、もし開幕に間に合わない場合は、メヒアを入れてクロンとファースト、サードを組ませる形が有力。あるいは松山をファーストに戻して長野久義をレフト、というオプションも考えられるが、まずは松山を外野に回した今季の基本構想でスタートするか。

 また、今季のカープは河田雄祐ヘッドコーチがチームに復帰、キャンプから走塁への意識を高めていくことに取り組んだ。今季の予想オーダーを見ると、あまり足を使えるメンバーが並んでいるとは言えない形だが(堂林がスタメン落ちしてしまうとなおさらそうなる)、控え選手には足の使えるメンバーが多いので、僅差でゲームが進み、走者が出たときなどは、6回、7回あたりでも代走を使って機動力を使いながら揺さぶりをかけつつ攻める攻撃が見られる可能性もある。


「勝利の方程式」は臨機応変に


 先発ローテーションのほうは、開幕戦(以降金曜日)が大瀬良大地、第2戦(以降土曜日)の九里亜蓮、第4戦(以降火曜日)の森下暢仁が基本的に確定。第3戦(以降日曜日)は、当初予定されていた遠藤淳志がファーム再調整となり、流動的になっているが、遠藤と野村祐輔で状態のいいほうが入る見込み。第5戦(以降水曜日)と第6戦(以降木曜日)は、調整が順調なら床田寛樹中村祐太が有力だ。

 また、「勝利の方程式」は、昨年のクローザーのフランスアの右ヒザ手術による戦列離脱もあって流動的に。昨年実績をつくった塹江敦哉ケムナ誠に、栗林良吏森浦大輔大道温貴の「ルーキー三銃士」をからめて形成していく見通し。最初からガッチリとメンバーを固定していく、という感じではなく、調子や休養度合いを見ながら臨機応変に組んでいくことになりそうだ。

文=藤本泰祐 写真=BBM

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