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打撃不振が深刻な日本ハム・中田翔 昨年の打点王が最も輝く打順は?

 

田中将から今季1号も……


今季、不振に苦しむ日本ハムの主砲・中田


 最下位に低迷する日本ハムで打撃不振に悩んでいるのが中田翔だ。

 本来は不動の四番としてチームを引っ張らなければいけない主砲だが、今季開幕から17試合終了時点で本塁打がなく、打率も1割台にまで低迷。4月7日のソフトバンク戦(札幌ドーム)では5回の三振後に悔しさからベンチでバットをたたき割り、その後にベンチ裏で転倒し、右目付近を負傷した。患部を紫色に大きく腫らした姿で8日の同戦を欠場する。

 何とか復調のきっかけをつかみたい。同月17日の楽天戦(東京ドーム)で8年ぶりに日本球界復帰した田中将大から初回二死一塁で左中間に先制の2ランを放ち、6回にもアンダースローの牧田和久から2号ソロ。試合後のお立ち台で、「いろいろあって目が腫れていたんですけど、今日、こうやって腫れがひいてからヒーローになれたので良かったです。これからも応援よろしくお願いします」と久々に笑顔が見られたが、その後も上昇気流に乗れない。

 翌18日からの3試合で11打数1安打。自身の32歳の誕生日だった22日のロッテ戦(ZOZOマリン)で屈辱のスタメン落ち。23日からのオリックス3連戦(札幌ドーム)は初戦が代打出場。2戦目は10年ぶりの七番、3戦目は五番。27日のソフトバンク戦(PayPayドーム)ではプロ14年目で初の二番でスタメンに名を連ねた。

「二番は驚きましたね。栗山(英樹)監督は中田が復活してくれなければ、上位浮上は望めないという思いがあります。二番というチャンスメーカーの打順で野球の見える風景を変えたかったのかもしれません。中田が外れた四番は近藤健介が座っていますが本来は三番タイプです。中田が一番しっくりくるのは四番だと思います。いろいろな打順で起用されていますが、何とかきっかけをつかんでほしいですね」(スポーツ紙の日本ハム担当記者)

 右の長距離砲として稀有な才能を持っていることは誰もが認めている。通算打率.251と決して高くないが、チャンスの場面で強い。14年に100打点、16年に110打点、20年に108打点と3度の打点王を獲得していることがその証しだ。

3割を打つ能力はある


 元ソフトバンクの柴原洋氏は、週刊ベースボールで昨年の中田の打撃フォームを連続写真で分析し、「一発長打が常に頭にある長距離砲です。特に甘いボールが来た場合など、多くの場合、今回の連続写真のように素直にバットが出るのではなく右肩が大きく下がり、下からバットが出て、ボールに角度をつけようとします。これはもったいない。当たり損なって打球がドライブするような場合もありますからね」と指摘。

「甘いボールや引っ張れるボールであっても、上からバットを出す意識を持ってほしい。ボールとバットが当たる幅が広がり、ミートしただけで、あっという間にスタンドインです。今よりもアベレージも上がり(本来なら3割打てるバッターだと思います)、ホームランの本数も増えていくのではないでしょうか」と潜在能力の高さを評価している。

 まだシーズンは始まったばかり。4月30日の西武戦(札幌ドーム)から四番に復帰したが、翌日の同カードは三番。3打席目までは無安打だったが、3点ビハインドで迎えた9回の第4打席で増田達至から1点差に迫る2ラン。サヨナラ勝ちの呼び水となったが、やはり中田翔が復調して不動の四番として活躍できるかがチームの命運を握りそうだ。

写真=BBM

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