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週べ60周年記念

沢村栄治2世、作新学院高、江川卓のすべて/週べ回顧1973年編

 

 3年前に創刊60周年を迎えた『週刊ベースボール』。現在、(平日だけ)1日に1冊ずつバックナンバーを紹介する連載を進行中。いつまで続くかは担当者の健康と気力、さらには読者の皆さんの反応次第。できれば末永くお付き合いいただきたい。

ついに甲子園出場が決定的に


表紙は阪神江夏豊


 今回は『1973年2月12日号』。定価は100円。

 前評判どおり、作新学院高のセンバツ甲子園出場が決定的となってきた。
 注目はなんと言っても沢村栄治二世と言われる江川卓だ。ノーヒットノーラン7度、うち完全試合2度というケタ外れの怪物だ。

 江川のすごさは文武両道にもある。江川は大学進学、それも国立志望が多い2年16組に入っていたが、このクラスは、ほかより1時間多い、1日7時間授業だったという。

 小柳ルミ子の大型ポスターが貼られ、天井から女子中学生から贈られたという千羽鶴が吊り下げられた江川の寮の自室でのショートインタビューを抜粋し、紹介する。

──甲子園出場が決まったわけだが、現在の心境は。
「甲子園のマウンドに立つまでは燃えてこないというか、実感がわいてこないと思います。負けてもいいから力いっぱい投げるつもりです。ただ、ひどい負け方はしたくありません」
──不安は。
「ありません」
──打撃成績は。
「新チームになってから打率.346、本塁打5本。ピッチングより打つほうが面白いです」
──足も速いらしいが。
「走るのも好きです。100mを11秒台で走ることもできます。盗塁もよくやるんですよ。17試合で11個くらい走っていると思います」
──早大進学と言われているが。
「まだ決めていない。大学のことは夏の大会が終わってから決めます」
──趣味は。
「レコード鑑賞です」
──食べ物の好き嫌いは。
「鶏肉と酢の物は嫌いですが、あとはたいてい食べます」
──夢は。
「春、夏連続甲子園に出場して連続優勝したいです」

 すみません。前回、前々回と月号変更を忘れ、どちらのネタもこの2月12日号からのものでした。

 では、またあした。

<次回に続く>

写真=BBM
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