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2021夏の甲子園

夏の甲子園史上初の決勝兄弟校対決を制して智弁和歌山が21年ぶり3度目の優勝【2021夏の甲子園】

 

優勝した智弁和歌山・中谷仁監督


■8月29日 決勝戦
智弁和歌山9-2智弁学園

 夏の甲子園史上初の兄弟校による決勝戦は智弁和歌山が智弁学園(奈良)を下して頂点に立った。

 初回から智弁和歌山打線が智弁学園の先発・西村王雅に襲い掛かる。一番・宮坂厚希、二番・大仲勝海の連打で無死一、三塁とチャンスをつくると四番・徳丸天晴の中犠飛で1点を先制。さらに二死一、三塁とチャンスを拡大すると六番・渡部海、七番・高嶋奨哉の連続適時打で3点を追加するなど、いきなり4点を挙げた。

 智弁学園は2回裏に反撃。智弁和歌山先発・伊藤大稀から六番・植垣洸の適時内野安打、八番・谷口綜大の適時三塁打で2点を返して、2対4とした。4回裏には三番・岡島光星の中前打、四番・山下陽輔の四球で無死一、二塁。ここで智弁和歌山は伊藤から中西聖輝にスイッチ。智弁学園は犠打で一死二、三塁と攻め立てたが中西の前に後続が連続三振に倒れてチャンスを生かすことができなかった。

 初回に4点を奪った智弁学園和歌山はその後、西村から得点を奪えない。しかし、小畠一心に代わった6回表、相手守備陣のミスが重なり、一死一、三塁のチャンスをつくると一番・宮坂が右前適時打。さらに7回表に七番・高嶋に適時二塁打、8回表に四番・徳丸の適時二塁打が飛び出し、9回表には六番・渡部が左翼席へソロを放ち9対2とリードを広げた。

 9回裏、中西が智弁学園を三者凡退に抑え、智弁和歌山は21年ぶり3度目の夏の甲子園優勝となった。

写真=高原由佳
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