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今季のパ・リーグは令和初の可能性が!? 本塁打争いが30本未満で決着したシーズンは何度あった?

 

現在、パ・リーグの本塁打王争いのトップに立つオリックス・杉本


 9月13日現在、今季の各リーグ本塁打王争いを見ると、セ・リーグはトップが36本の巨人岡本和真。これをヤクルト村上宗隆が33本で追う形だ。一方のパ・リーグは、トップは26本塁打でオリックスの杉本裕太郎、2位は25本塁打でソフトバンク柳田悠岐ロッテマーティンが並んでいる。セ・リーグと比べると本塁打数が少ない。もしかすると30本未満で決着がつく可能性もあるのか……。では、過去に「本塁打争いが30本未満で決着したシーズン」は何度あったのだろうか?

両リーグ30本未満決着も過去4度発生


 1リーグ時代は試合数などの関係で本塁打が1ケタで終わったこともあるため、今回は2リーグ制となった1950年から2020年までを対象に、「30本未満で本塁打王争いが決着したシーズン」を調べてみた。

●1951年 パ・リーグ
最多本塁打:26本 大下弘(東急)

●1952年 セ・リーグ
最多本塁打:27本 杉山悟(名古屋)

●1952年 パ・リーグ
最多本塁打:25本 中西太(西鉄)

●1953年 セ・リーグ
最多本塁打:27本 藤村富美男(阪神)

●1956年 セ・リーグ
最多本塁打:25本 青田昇(大洋)

●1956年 パ・リーグ
最多本塁打:29本 中西太(西鉄)

●1957年 セ・リーグ
最多本塁打:22本 青田昇(大洋)、佐藤孝夫(国鉄)

●1958年 セ・リーグ
最多本塁打:29本 長嶋茂雄(巨人)

●1958年 パ・リーグ
最多本塁打:23本 中西太(西鉄)

●1959年 パ・リーグ
最多本塁打:25本 山内和弘(大毎)

●1960年 セ・リーグ
最多本塁打:22本 藤本勝巳(阪神)

●1961年 セ・リーグ
最多本塁打:28本 長嶋茂雄(巨人)

●1961年 パ・リーグ
最多本塁打:29本 野村克也(南海)、中田昌宏(阪急)

●1995年 パ・リーグ
最多本塁打:28本 小久保裕紀(ダイエー)

●2012年 パ・リーグ
最多本塁打:27本 中村剛也(西武)

直近の30本塁打未満の本塁打王は12年の西武・中村だ


 30本未満で本塁打王争いが決着したシーズンは、年次で見れば1950年以降で11回。セ・パ別で見るとトータル15回で、両リーグともに30本未満だった例は4度あった。特に1950年代、1960年代などNPB黎明期に多く発生しており、1990年以降では1995年と2012年の2回しか起こっていない。バットやボールの性能、またバッティング技術が向上したことで、本塁打数は飛躍的に向上。そのため、現在は30本未満で決着することは珍しい記録になっているようだ。

今季30本未満で決着する可能性は?


パ・リーグは本塁打ランキング2位でソフトバンク・柳田(写真)、ロッテ・マーテインが並んでいる


 2021年9月15日終了時点で、パ・リーグ本塁打ランキングTop5は以下のようになっている。

●パ・リーグ本塁打ランキング
第1位 26本 杉本裕太郎(オリックス)
第2位 25本 柳田悠岐(ソフトバンク)
同2位 25本 レオネス・マーティン(ロッテ)
第4位 23本 ブランドン・レアード(ロッテ)
第5位 20本 吉田正尚(オリックス)

 いずれも残り試合は32〜35試合。杉本はこれまで4.27試合に1本、柳田は4.44試合に1本、マーティンは4.32試合に1本のペースなので、このペースどおりであれば30本は超えるだろう。しかし、優勝争いが激しくなるシーズン終盤で相手の攻めも厳しさを増してくる。そこで、今までどおりのペースを保てることができるか。

 本塁打争いが30本未満で決着したシーズンは過去11回、セ・パ別ではトータル15回という結果になった。2000年以降では「飛ばないボール」だった2012年にパ・リーグで起こったのみ。果たして「令和初」となる30本未満決着は起こるのか。パ・リーグの本塁打争いに注目したい。

文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM

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