週刊ベースボールONLINE

HOT TOPIC

【終盤戦エース採点】オリックス95点、ロッテ60点、楽天75点…パ・リーグ6球団「エース」の評価は?

 

シーズンも終盤戦に入っていき、優勝、クライマックスシリーズ進出争いは激しさを増していく。そのなかで、今季ここまでエースの働きぶりに合格点を与えることができるのだろうか。パ・リーグ6球団の「エース」の評価はいかに? 100点満点で採点した。
記録は9月13日現在

オリックス・バファローズ



オリックス 95点

 言わずもがなの活躍だ。山本由伸自身初となる開幕投手では黒星を喫するなど、5月まで5敗を喫するも以降は無傷の10連勝。初の2ケタ勝利に到達し、ハーラートップの13勝を挙げている。さらに154奪三振、防御率1.54とリーグ投手三冠の圧巻の成績。何より登板日には「由伸の日は負けられない」とナインが口にするなど周囲への影響力は、まさにエースのそれ。東京五輪でも腕を振っており疲労も心配されるが、後半戦初戦となった8月20日の西武戦(京セラドーム)の試合前には中嶋聡監督に「安心して見ていてください」と頼もしい言葉どおり9回1失点の完投勝利を披露した。ただ、右腕が重視するのは自身の数字よりもチームの成績だ。「100点」をつけるには、優勝の二文字が欠かせない。

千葉ロッテマリーンズ



ロッテ 60点

 エースというエースは不在だが、今季をきっかけに、その座を期待されたのが二木康太だ。自身初の開幕投手を託され、井口資仁監督は「このチームの中心で投げてほしい」と期待を寄せた。ただ、大役は5回を投げて6安打を浴び、うち3本が本塁打と5失点で負け投手に。「一発は命取りになる」と指揮官が苦言を呈すも、ここまで18試合に登板してリーグワーストの19被弾。とはいえ、長身から繰り出す直球は140キロ台ながら角度があり、カーブ、スライダー、落差のあるフォークを交え、リズムに乗ればスコアボードにゼロを並べて5勝をマーク。優勝争いが本格化する終盤戦は、さらに多くの星を重ねたい。背番号18が輝くのは、チームを優勝に導いたときだ。

東北楽天ゴールデンイーグルス



楽天 75点

 6勝8敗の涌井秀章が不調により二軍再調整を強いられ、田中将大が4勝5敗、岸孝之が7勝8敗といずれも負けが先行する中、生え抜きエースとして存在感を発揮しているのが則本昂大だ。今季はここまで17試合に登板して9勝5敗、防御率3.49。3年ぶりの2ケタ勝利に王手をかけている。エースにふさわしい投球を見せたのは9月9日の日本ハム戦(札幌ドーム)だ。最速155キロの直球を生かし、6回二死まで無安打投球。9回にはこの日10個目となる三振を奪い、石井一久GM兼任監督の記録を超える通算42度目の2ケタ奪三振に到達した。チームが苦境に立たされる中でも、最後まで持ち前の「魂の投球」を続ける。

福岡ソフトバンクホークス



ソフトバンク 65点

 前半戦序盤に負った左足首のじん帯損傷から実戦復帰して1カ月後には追加招集された日本代表として東京五輪出場もあって、コンディションが不安視された千賀滉大。ただ、この男はやはり、チームを、球界を代表する“エース”だった。夢だった金メダルを獲得し、右腕のターゲットは逆転Vへと変わった。そのためにできることは「僕が投げるときは、絶対に負けてはいけない」。後半戦スタートからいつも以上に気迫みなぎる投球で、ここまで後半戦27イニングで許した失点はわずか2点。有言実行の4戦4勝だ。ただ、チームは依然、厳しい状況が続いている。首位・ロッテとは6.5ゲーム差。昨季終盤に他を圧倒した12連勝のような勢いは生まれるか。好投を続けるエースが、その火付け役となる。

埼玉西武ライオンズ


西武・高橋光成


西武 75点

 2ケタ勝利直前で足踏みをしている。後半戦初登板となった8月17日のロッテ戦(ZOZOマリン)で7回2失点と好投し、9勝目を挙げた高橋光成。しかし、以降の3試合で6回1失点、6回5失点、7回5失点で勝利をつかめなかった。一昨年に初めて2ケタ勝利を挙げ、昨年は規定投球回に初到達。7年目の今年、エースの座を確固するためにシーズンに臨み、初の開幕投手で勝利投手に。その後も昨年より進化した投球を見せ、ここまでクオリティスタートはリーグ3位の15。だが、絶対的エースになるためには、まだ物足りない部分もある。防御率は昨年の3.74より良化しているとはいえ、3.37。防御率2点台で今年を終わらせる“奮投”を期待したい。

北海道日本ハムファイターズ


日本ハム・上沢直之


日本ハム 80点

 開幕から5カ月経った現在も、エース・上沢直之は変わらぬ安定感を見せている。9月8日の楽天戦(札幌ドーム)では6回を8安打3失点。苦しみながらも試合をつくり、今季19試合に登板して16度目のクオリティースタート(QS)を達成した。QSの数ではオリックス・山本由伸に次ぐリーグ2位。防御率3.20はリーグ4位とエースとしての役割を果たしている。被本塁打数7本も山本の6本に次いで少ない数字だ。後半戦は4試合に登板するも打線の援護に恵まれず2勝2敗と勝ち星こそ8勝止まりだが、ここぞの場面で自滅しない粘り強い投球は貫禄十分。採点は80点としたい。キャリアハイ11勝の更新に向けてシーズン終盤、エースがギアを上げていく。

写真=BBM

関連情報

みんなのコメント

  • 新着順
  • いいね順

関連キーワード検索

週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部が今注目の選手、出来事をお届け

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング