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神宮で東京六大学開会式。“特別な秋”に慶大・福井章吾の「感謝」が詰まった約90秒のメッセージ

 

新型コロナ禍に日程変更で対応


東京六大学秋季リーグ戦は9月19日に神宮球場で開幕。今春の優勝校である慶大・福井章吾主将が選手宣誓を行った


 東京六大学秋季リーグ戦は9月11日に開幕が予定されていた。だが、法大が新型コロナウイルスの集団感染により、9月25日以降の活動再開、10月9日以降の対外試合解禁となった。この情勢を受けて、9月9日の同連盟理事会において、日程変更が承認。本来、9月に組まれていた法大の3カードは10月の予備日に実施。開幕は1週間遅れの9月18日に設定された。どうにかして「不戦勝・不戦敗」は回避し、あくまでも六大学で全30試合を消化するという共通認識が背景にあった。

 18日は雨天順延により、19日、神宮球場で開会式が行われた。選手宣誓は前季優勝校の主将が務める慣例がある。慶大・福井章吾(4年・大阪桐蔭高)が、特別な秋のオープニングに際して、大役を務め上げた。「感謝」が詰まった約90秒のメッセージを紹介する。

神宮球場で野球ができる。

今、この場所に立ち、その喜びと感謝の気持ちがこみ上げてきています。

2021年夏、東京オリンピック、パラリンピックが開催されました。

新型コロナウイルスが猛威を振るう中、スポーツが与える大きな力を強く感じました。

スポーツ。それは、多くの人の心を動かし、勇気や感動を与える世界の共通言語です。

私たちにできることは何か。

勝つ喜び、負ける悔しさ、それ以上にお互いを称え合い、一生懸命プレーすることだと思います。

私たちの姿を見た人が少しでも明日への希望を持ち、笑顔あふれる日々が訪れることを、心から願っています。

そして学生らしく、ハツラツとプレーすることをここに誓います。

令和3年 9月19日
選手代表
慶應義塾大学野球部主将 福井章吾

文=岡本朋祐 写真=矢野寿明
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