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ダルビッシュ有、攝津正、涌井秀章…パ・リーグ6球団「チーム最後の沢村賞投手」は?

 

シーズンで最も優れた先発完投型の投手に贈られる「沢村賞」。戦前の大投手、故・沢村栄治(巨人)の功績を称えて創設された賞だ。1950年から88年まではセ・リーグの投手のみが対象だったが、89年以降はセパの先発投手から選ばれるように。果たして、パ・リーグ6球団で最後に沢村賞に選出された投手は誰なのか。

オリックス・バファローズ



・山本由伸(2021年)

 選考委員会の全会一致で初受賞だ。自身15連勝で18勝5敗、防御率1.39、206三振を奪って6完投4完封の圧巻の成績を残した山本由伸が、今季の沢村賞を受賞。自身初の開幕投手を務めた今季は黒星発進で5月19日には5敗目を喫して同日時点で3勝5敗と負け越しも、驚異の連勝街道でひた走った。完封の数は4も、4月28日の楽天戦では9回無失点の快投も。打線の援護なく0対0の引き分けで勝敗も完封も記録されておらず、隠れた好投もある。沢村賞を手にした山本は「この素晴らしい賞をまた自信に変えて、レベルアップしていけたらなと思っています」とコメント。現在、ヤクルトとの日本シリーズを戦う右腕は11月20日の第1戦で先発し、6回1失点。展開次第では2度目の登板もあるだけに今季中にもう1度、沢村賞右腕の快投が見られるかもしれない。

北海道日本ハムファイターズ



・ダルビッシュ有(2007年)

 2007年に沢村賞を受賞したのが、初の開幕投手を務めたプロ3年目の21歳、ダルビッシュ有である。シーズン成績は26試合、207回2/3に登板し15勝5敗で勝率.750、防御率1.82。完投数12、奪三振数207はともに12球団トップの圧倒的数字で沢村賞の選考基準全7項目をクリアしての受賞だった。全7項目クリアは1993年の中日今中慎二以来14年ぶり。絶対的エースとしてチームを連覇に導き、MVPも選出された。21歳でのMVP受賞は沢村栄治、稲尾和久の20歳に次ぐ快挙。2008年と11年にも選考基準の全項目を満たす好成績を収めたが、両年とも受賞を逃した。選考基準の全項目を達成しながら受賞を複数回逃している唯一の選手でもある。

東北楽天ゴールデンイーグルス


楽天・田中将大


・田中将大(2013年)

 まさに異論をはさむ余地はなかった。2013年の沢村賞の選考はわずか10分で終了した。2011年以来2度目の受賞となったのが田中将大だ。「沢村賞は自分にとって大事な、大きな賞。すごく良いシーズンだったけど、まだ戦いは続いている。この賞に恥じない投球をしたい」と語った田中。受賞が決まったのは日本シリーズ直前で、右腕が表情を崩すことはなかった。このシーズンは8月9日にプロ野球新の開幕16連勝を達成したのを皮切りに、同月16日に通算21連勝、9月には世界新の開幕20連勝、プロ野球新のシーズン21連勝、さらに世界新の通算25連勝と次から次へと金字塔を樹立。シーズンでは24勝0敗、防御率1.27という異次元の数字を残していた。不敗神話を続けて球団初のリーグ、そしてこのあとには日本一にも導いた。

福岡ソフトバンクホークス



・攝津正(2012年)

 2012年シーズンは攝津正にとって、自身初の開幕投手から始まった。そこから5連勝で波に乗る。疲れが見え始める8〜9月も勢いを落とさず、今度は6連勝。シーズン成績は27試合に登板し、リーグ最多17勝(5敗)、同3位の防御率1.91。勝率.773もリーグトップだった。沢村賞の選考基準である7項目で満たせなかったのは、完投数(3完投)と投球回(193回1/3)。それに対しては本人も悔しさをにじませたが、「勝利数を評価してもらえたのかなと思います」。入団から2年間はセットアッパーとして活躍していた右腕は、史上初めて最優秀中継ぎ投手賞と沢村賞の両方を受賞した投手に。「中継ぎはピンチの場面でマウンドに上がることも多かった。ピンチの場面をどのように乗り越えるかという術を学びました」。経験を力に変え、つかんだ栄冠だった。

埼玉西武ライオンズ



・涌井秀章(2009年)

 2009年、5年目を迎えた涌井秀章(現楽天)は過去に固辞していた「18」を着けた。横浜高、西武の先輩であり、尊敬する松坂大輔(当時レッドソックス)の背番号を継承。覚悟をもってシーズンに臨んだが、先発ローテーションの核としてフル回転した。キレのある直球中心の配球で、着実に白星を積み重ねる。ダルビッシュ有(当時日本ハム、現パドレス)、田中将大(楽天)、杉内俊哉(当時ソフトバンク、現巨人コーチ)らとの最多勝争いから一歩も引かず。16勝で自身2度目のタイトルを手にした。このシーズン、3555球を投げ、投球回数211回2/3は12球団最多。199奪三振は自己最多で、前年3.90だった防御率も2.30と改善され、総合評価でもライバルを上回り初の沢村賞を獲得した。

千葉ロッテマリーンズ


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