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広島・大瀬良大地 2ケタ勝利も投手キャプテンの自己評価は「最低限」/エースの1年

 


 昨季から「投手キャプテン」の役を担った。山あり谷あり、起伏の多い1年となったが、責任感の強い大瀬良からすれば、「もうちょっとやれていれば……」という感じの残った1年だったに違いない。

 昨年9月に右ヒジのクリーニング手術を受けたが、佐々岡真司監督の信頼は変わらず、調整が順調だったことで昨季も開幕投手に指名された。その開幕戦(3月26日、中日戦=マツダ広島)では、リードしながらピンチを残して降板、リリーフ陣が打たれて逆転負けと波乱のスタート。それでも2試合目の登板から連勝、復活ロードは順調かと思われた。

 ところが4月15日の練習中、右ふくらはぎを負傷するアクシデント、翌日登録抹消となった。5月18日に一軍に復帰したが、今度は登板しても勝利が遠かった。復帰後7試合連続して勝利なしと苦しんだ。

 それでも下半身主導のフォームを取り戻し、7月12日の中日戦(マツダ広島)で3勝目を挙げると、そのまま4連勝、シーズン最終登板となった10月28日のDeNA戦(マツダ広島)では完封で2年ぶりの2ケタ勝利に乗せた。

 それでも昨季の成績については、「僕も(九里)亜も戦列を離れて、森下(暢仁)に負担をかけてしまった部分があった。本当にエースとして最低限だと思います」と大瀬良。2022年こそは、エースとして、先頭に立って1年間、チームを引っ張っていく覚悟だ。

写真=BBM
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