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浅野翔吾の「完コピ?」に山田陽翔が思わず笑顔。初の世界一を目指すU-18代表を活気づける2人

 

31日には大学日本代表との壮行試合


高松商高・浅野はイニング間のキャッチボールでお茶目な面を見せた[右は近江高・山田]


 5回終了後のグラウンド整備中。高松商高・浅野翔吾(3年)は6回表の守りに入る前のキャッチボールを、三塁ベンチ前で始めた。

 誰かに似ている??

 近江高・山田陽翔(3年)の投球フォームのようだった。今夏の甲子園準々決勝。浅野は山田からバックスクリーンに高校通算67本塁打を含む4打数3安打2打点と、3万1000人の前で強烈なインパクトを残した。灼熱の大舞台で直接対決した相手投手だけに、その動きも「リアル」に見えた。

 すぐ横にいた山田は、あまりの「完コピ?」に思わず笑顔。

 8月28日にスタートした侍ジャパンU-18代表の国内最終合宿での一コマである。30日は大学生との練習試合を5対1で快勝。大会本番(第30回WBSC U-18ベースボールワールドカップ、アメリカ・フロリダ)を想定した7イニング制、そして、試合後は1イニングのタイブレークの練習と、順調な調整を積んでいる。

 全国13万1259人の野球部員から選出された20人の高校日本代表。短期間でチームを結束させるためにも、浅野は「声を出していきたい」と、持ち前の明るさでコミュニケーションを取っている。

 今大会、馬淵史郎監督(明徳義塾高監督)は主将・山田をクローザーでの起用を明言。また、浅野は高松商高と同様に一番打者、斬り込み隊長としての役割を期待している。

近江高・山田は8月31日の壮行試合に向けて調整。確かに似ている??


 31日は大学日本代表との壮行試合(ZOZOマリン)が控える。浅野は30日の練習試合で右中間二塁打を放ち、木製バットでも、金属と変わらない快音と鋭い打球を披露。大学生相手に超高校級のスイングがどこまで通用するのか、注目が集まる。馬淵監督は山田を、9回1イニングで投げさせると口にした。甲子園では熱投で大観衆を虜にしてだけに、どんなパフォーマンスを見せるかに、注目が集まる。

 2022年夏の甲子園を盛り上げた2人が、初の世界一を目指す国際舞台でも、日本の顔として侍ジャパンを活気づけていく。

文・写真=日本雑誌協会代表取材
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