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早大・小宮山悟監督が「一番うまいショートになる可能性がある」と期待する山懸秀がリーグ戦初打席で三塁打

 

学生コーチからの進言


早大の2年生・山縣は法大1回戦で「九番・遊撃」でリーグ戦初先発。初打席で右中間への三塁打を放った


 秋の開幕戦で、リーグ戦初先発。早大・山縣秀(2年・早大学院)が法大1回戦(9月10日)で、攻守で躍動した。

 早大・小宮山悟監督は「打つほうは期待していない。守備はできて当たり前」と九番・遊撃で起用。3回表二死走者なしから右中間三塁打を放つと、6回表は先頭打者で左前打。一死二塁から中村将希(3年・鳥栖高)の適時打で先制のホームを踏んだ。チームは7回表に追加点を挙げ、2対0で初戦を飾っている。山縣は試合後、初々しく話した。

「緊張感はありました。(三塁打は)打った瞬間に抜けてくれ! と。3つまで行こうと思いました。打撃よりも守備が売り。飛んできたボールをアウトにしようとプレーしました」

 山縣は今春にリーグ戦デビューを遂げ、計3試合(守備固め2試合、代走1試合)で経験を積んでいた。つまり、リーグ戦初打席での三塁打だったのだ。小宮山監督は当初、遊撃手には右の強打者・中村敢晴(2年・筑陽学園高)の先発を構想していたという。

「学生コーチから山縣で行ってくれ、と。守備は、どこに出しても恥ずかしくないレベルにある。終盤の守備固め、ユーティリティーで考えていましたが、ディフェンシブな布陣でいきました。ヨーイドンで三塁打。驚きです!」

 小宮山監督は「東京六大学でも、一番うまいショートになる可能性がある」と期待を込める、新戦力の台頭を喜んだ。

文=岡本朋祐 写真=菅原淳
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