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WBC2023展望企画

【WBC2023】アマ主体で粘りの野球が身上のチェコ。侍ジャパンは3連勝なるか?

 

相手チームの情報をどこで仕入れたらいいのか


WBC公式プログラム表紙


 侍ジャパンが3月10日の韓国戦(東京ドーム)で13対4と快勝した。

 第1ラウンドで中国戦、韓国戦と続いたのは、2009年以来だが、そのときも日本は4対0、14対2と連勝している。試合は一時、0対3の劣勢となったが、源田壮亮(西武)の粘った末の四球、さらに盗塁でつなぎ、それを端緒に打線が活性化。後半は一方的になった。

 中国戦もそうだったが、国際大会では珍しくない展開ではある。短期決戦では、いかにチャンスメークする存在が重要かを感じさせる試合だった。守備でも軸となる男だけに、源田のケガの具合は心配だ。

 続いて、きょうはチェコ戦だ。

 スペインに粘り勝っての初のWBC本戦出場だが、国内リーグ「エクストラリーガ」の選手が中心で、レベル的には日本にはるか及ばない。ただ、予選では1回戦でスペインに7対21で大敗し、敗者復活戦に回りながら勝ち上がり、代表決定戦では、そのスペインに3対1と逆転勝利を飾った。今回も10日の中国戦で4対5から9回に4点を取って逆転勝ちと、チーム一丸となっての粘りの野球は侮れない。

 ただ、この中国戦でのバディサク、シュナイダー、コバラ、ミナルクのリレーは、おそらくベスト継投。実力的に一番可能性がある中国戦で「絶対に1勝」と考えたのだろう。日本戦の先発もあるかと思ったエースのシュナイダーも二番手で49球を投げ、きょうの登板はない。彼らは韓国戦かオーストラリア戦にターゲットを絞り、1次ラウンド突破を狙う戦略だろう。

 そうは言っても、ここまで3戦連続逆転勝利(ドイツ戦、スペイン戦、中国戦)と勢いはある。アマ選手が主体でシュナイダーもふだんは消防士というが、泥臭く、粘り強く日本に食らいついてくる戦いが予想される。ジャイアントキリングの可能性は皆無ではない。

 情報量の少ない相手国をもっと知りたい皆さんへのお勧めが、試合会場の東京ドーム、全国書店で発売中の公式プログラムだ(一部ネット販売では値段が高騰しているようですが、定価税込み1800円です)。

 栗山英樹監督、大谷、村上宗隆(ヤクルト)の貴重なインタビューのほか、出場全20か国の選手紹介&戦力分析も掲載されている。

 悲願の世界一奪還へ向け、選手とともに戦うため――。まずは敵を知ることから始めよう!
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