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都市対抗2023

【都市対抗2023】4年ぶりに従来の形での応援スタイルが展開 スタンドとグラウンドの一体感のある熱狂こそ、都市対抗野球の醍醐味

 

「応援団コンクール」も4年ぶりに復活


都市対抗二次予選にも応援団が動員され、従業員など関係者は、大声援を送っていた[写真=BBM]


 第94回都市対抗野球大会は7月14日から25日まで東京ドームで熱戦が展開される。開幕を前に、気になるトピックを紹介していく。

 都市対抗の「華」と言えば、応援団である。迫力ある吹奏楽部の演奏、キレッキレのチアリーダー、そして、来場者を取り仕切る気合の応援リーダー。三位一体となった組織的な応援は、グラウンドでプレーする選手にとって、大きな力になるのは言うまでもない。

 新型コロナ禍で2020年は応援団による応援が実施されず、東京ドームは静寂の中で、大会が進行した。21、22年は感染拡大予防ガイドラインの下で行われた。応援団の入場制限などの規模縮小で、本来の姿ではなかった。

 今年は4年ぶりに制限なく、従来の形での応援スタイルが展開される。本戦では「応援団コンクール」も4年ぶりに復活する。二次予選でも声出し応援が解禁され、タオルを振りながらなど、盛り上がりを見せていた。スタンドとグラウンドの一体感のある熱狂こそ、都市対抗野球の醍醐味である。

昨年の都市対抗の応援風景。声出し応援は禁止され、応援来場者の吹奏楽団・チアリーディングエリアへの侵入も禁じられた[写真=BBM]


 西関東二次予選では、応援団表彰に加え、長年、尽力してきた応援団員への個人表彰もあった。応援団も野球同様、会社の看板を背負い、プライドを持って活動している。社会人野球と応援団は運命共同体。「都市対抗」。各都市の代表であり、東京ドームにおける試合中には、郷土の祭りさながらの演出も見られる。アマチュア最高峰のプレーだけではなく、趣向を凝らした大応援からも目が離せない。

 全力応援を背にしているわけだから、選手たちは、最後の1球まで絶対にあきらめない。若手、中堅、ベテランと幅広い年齢層がグラウンドで躍動する。東京ドームには、社会人野球の魅力のすべてが詰まっている。

文=岡本朋祐
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