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【高校野球】慶応新チームのスローガンは「一喜挑戦」 バージョンアップし続ける「エンジョイ・ベースボール」

 

「戦っていく中で成長したい」


慶応高・石川主務は秋季県大会の組み合わせ抽選会に出席。新チームの意気込みを語った


 秋季神奈川県大会の組み合わせ抽選会が9月7日に行われた。今夏の甲子園で107年ぶり2度目の全国制覇を遂げた慶応高はシード校(夏の県大会8強進出校)で、10日の2回戦(藤沢西高と舞岡高の勝者、サーティーフォー保土ヶ谷球場)から登場する。

 新チームのスローガンは「一騎当千」の四字熟語を引用して造語の「一喜挑戦(いっきとうせん)」に決まった。旧チームのスローガンは「他喜昇り」。他人を喜ばせたいと思う力を表す「他喜力」と、立身出世の様子を表す「鯉の滝登り」を組み合わせた。ともに、久保田修斗外野手(2年)が考案。抽選会に出席した石川大悟主務(2年)は「応援してくださる方に恩返しする意味を込めて『他喜昇り』としましたが、今回は『喜』を一つ取って、チャレンジャーとして、一つひとつ目の前の相手に挑戦していく」と、その意味を説明した。

 今夏の甲子園では慶応高のモットー「エンジョイ・ベースボール」を開花させたが、石川主務は「高校野球の常識を変える、という目的は変わっていません。前の代が甲子園で優勝しました。新しい代になって、大会を戦っていく中で成長したいです」と力強く語った。

 この日の抽選会では、慶応高・森林貴彦監督が講話。『○○が大事』をテーマに、神奈川大会、甲子園での計12試合の戦いを通じて「運」「勢い」「準備」の大切さについて説いた。

「甲子園の(優勝)インタビューで、森林さんは『実力+αのところがあった』と言いましたが、準備、運、心の持ちようは、戦っていく上で必要であると感じました」(石川主務)

 この夏がゴールではない。常に自らで考え、行動に移し、成果を得ることで喜びを共有する「エンジョイ・ベースボール」は歩みを止めることなく、バージョンアップし続ける。

文=岡本朋祐 写真=BBM
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