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【大学野球】東京六大学を盛り上げるために――神宮で学生主催のグルメフェスタが開催

 

2019年以来、4年ぶりに復活


同企画を立案・実現させた左から法大・日置理紗子さん、慶大・鈴木翼さん。学生の観客動員増を目的としている[写真=BBM]


 東京六大学秋季リーグ戦は9月9日、明治神宮野球場で開幕した。球場正面の7番入口前では「TRYフェスタ2023」が開催された。

 東京六大学野球連盟が運営する東京六大学野球ゼミナールが主催。加盟6校に所属するサークルとコラボしたグルメフェスタで、2019年以来、4年ぶりに復活した。9、10日の2日間で行われ、キッチンカー2台に各日3校ずつが出店。初日は揚げピザ(早稲田クッキングサークル)、かき氷(慶應軟式野球INVERSE)、焼き鳥(法政大学フラッシュモブ)が出店。2日目はフルーツポンチ(東大みかん愛好会)、唐揚げ南蛮(立教大学放送研究会)、ソーダーフロート他3種(明治大学体育会ローバースカウト部)が出店した。

 各店でスタンプを集めると、オリジナルキーホルダーがもらえる(スタッフとのジャンケンに勝った場合)スタンプラリーも実施された。グルメを味わいながら、リーグ戦を楽しむイベント。企画立案した同ゼミナール第7期の法大・日置理紗子さん(4年)は言う。

「4学年上の姉(麻莉子さん、慶大)がゼミナールで活動していた2019年以来となります。1年前から企画し、本日、形になって良かったです。6校の学生に協力をいただき、学生の力で盛り上げていこう、と。神宮球場に一人でも多くの学生に足を運んでほしいというテーマの下、活動を重ねてきました」

東京六大学ゼミナール第7期では「TRYフェスタ2023」を企画し、開幕週の9月9日にイベントが実施された。10日も開催される[写真=矢野寿明]


 日置さんとともに、イベント開催へ尽力した同じく第7期の慶大・鈴木翼さん(3年)。この日は朝9時のオープンに合わせて、6時に神宮球場に到着し、準備を始めていたという。

「各校のサークルさんに、お願いをさせていただきました。団体もカテゴリーが偏ることなく、多様性の中で出店の要請をしました。メニューについてもバランスの良さを意識。何をすれば、学生の動員が増え、東京六大学が活性化するか――。コロナ禍でゼミナールの活動が制限されていた1年前から考え、この日を迎えることができて良かったです」

 同ゼミナールは2016年にスタートし、23年度で第8期となった。コロナ禍でも歩みを止めることなく、ゼミ生たちは講義等でスポーツビジネスを学び、その成果として、リーグ戦の舞台では、さまざまな活動を展開している。キッチンカー周辺は笑顔にあふれていた。ゼミ生の知恵と工夫が結集したイベント。学生たちにこうした発信のチャンスを与える東京六大学野球連盟も、評価されるべきである。

文=岡本朋祐
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