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「育成のライオンズ」を確固とするために…素地となる専門分野の知識を習得した人財を登用

 

左から青木氏、榎田氏[球団提供]


 10月31日、西武の新コーチに就任した榎田大樹氏、青木智史氏の就任会見が行われた。榎田氏はファーム投手コーチ兼リハビリ技術担当(投手)、青木氏はファーム育成コーチ兼人財開発チーフとして力を発揮する。

 西武では監督、コーチが中心となり、選手の特徴を把握し、それぞれが経験則から技術指導を中心に、多くの一軍で活躍する選手を輩出してきたが、昨今では求められる指導者像も変化。経験則上の技術はもちろんのこと、さまざまなデータや専門家の助言を、集約・整理・分析し、それらを活用して指導する、ディレクション能力が必要とされている。

「育成のライオンズ」を標榜し、それを確実にするためにも、素地となる専門分野の知識を習得した人財をコーチに登用することを近年、目標の1つとして掲げてきた。そのなかで榎田は選手としての実績はもちろん、今年は球団本部ファーム・育成グループ バイオメカニクス(一軍グループ兼務)兼企画室アライアンス戦略に所属し、バイオメカニクスとして専門分野の知識を習得。青木氏についてはアマチュアでのコーチ経験と球団での人財開発の責任者として、若手の育成に務めきた。

「選手が自身の強み弱みを理解し、それを試合で生かせるようにサポートしていきたいです。野手にも投手それぞれの特徴を理解してもらい、一緒に試合を作りながら結果を出し、信頼される投手を育成していきたいです」(榎田氏)

「技術指導はもちろんですが、選手自身のやりたいことの言語化と、それをプレーにつなげていけるようサポートしていきたいと思います。全員が目標を明確に持ち、主体的な行動ができるよう耳を傾けていきたいと思います」(青木氏)

「育成のライオンズ」を確固とするべく、さまざまな取り組みを進めていく西武に注目だ。
週刊ベースボール編集部

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