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【大学野球】「簡単に優勝すると口にはできない」早大・印出太一主将の熱い決意

 

チームの士気を高める期間


早大の主将・印出は充実の沖縄キャンプを過ごしている[写真=BBM]


 早大は3月1日から16日まで沖縄の「ANA BALL PARK 浦添」でキャンプを張っている。第114代主将・印出太一(4年・中京大中京高)は文字どおり、チームリーダーとしてけん引している。6日は沖縄電力とのオープン戦が予定されていたが、雨天によるグラウンドコンディション不良で中止。室内練習場を中心としたメニューを消化した。

「沖縄入りして以降、天候には恵まれていませんが、東京は相当寒いと聞いており、温暖な地で充実した練習ができている。しっかり強化して、一回りも二回りも大きくなって(活動拠点である)東伏見に戻りたいです」

 練習メニューには、ウエートトレーニングが組み込まれ、全部員の数値が管理されている。遠征先では、技術練習と並行して、フィジカル強化も大きな目的としてある。食事面により気を使い、ランチのコメの量も例年より多め。宿舎での朝、夕食も練習の一環として、意識的に栄養補給することを心がけている。また、練習の合間にはプロテインを摂取。白の練習用のユニフォームを着た選手たちは皆、下半身がどっしりしている印象だ。

 印出主将以下、学生たちは「試合のための練習」を展開。2020年秋を最後に遠ざかる東京六大学リーグ戦優勝を目標に、この沖縄キャンプはチームの士気を高める期間でもある。

「簡単に優勝します!! とは、口にできません。周囲から見れば『また、言っている』と思われる。自分がその立場でもそう思います。私たちはプレーで伝えることしかできない。この春、神宮球場で『早稲田は変わったな。今年の早稲田は優勝できそうだな』と感じていただけるような姿を見せていきたい。スポーツは結果がすべてです。結果を出すにふさわしいチームづくりを、徹底しています」

 主将・印出は「四番・捕手」と文字どおり、チームのカナメである。早大の初代監督で「学生野球の父」と言われた飛田穂洲氏の教え「一球入魂」を浸透させ、精度を上げていく。

文=岡本朋祐
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