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冷静と情熱の野球人 大島康徳の負くっか魂!!

新装開店!大島康徳コラム「ソフトバンクはなぜ強かった?」

 

今季は最終的には31本塁打、94打点。岡本はいい経験をしたと思います


データ処理の差


 新装開店、負くっか魂です。

 編集長からは「これからはフリーテーマで」と言われましたが、考えてみると、今までもそうだったような……。ともあれ、今後も一本一本、全力投球、全力フルスイングでいきます! 引き続き、ご愛読よろしくお願いします。

 最初のテーマは終わったばかりの「日本シリーズ」にしましょう。ソフトバンクの4戦全勝。正直、あっけなかったです。結果だけではありません。メジャー・リーグは、アストロズとナショナルズの「ワールド・シリーズ」になりましたが、投げる、打つ、だけでなく守備もうまい! 惚れ惚れします。だからこそ「日本シリーズ」が一方的な展開で終わってしまったことを、とても寂しく感じています。もっともっと盛り上がりたかったな……。

 際立ったのは、ソフトバンクの強さでした。初戦の先発・千賀滉大巨人坂本勇人に対する、徹底した厳しい内角攻めが効きましたね。次打者の丸佳浩にも内角攻めを意識させることができ、巨人打線の軸である2人を完全に封じ込めました。極端に言えば、この時点で今回のシリーズの行方が決まったと思います。

 ただ、勝者が“強過ぎる”と言っても責めるわけにはいきません。負けた巨人には反省すべき点がたくさんあるシリーズになりました。

 巨人4連敗であらためてセ、パの力の差が言われています。交流戦も日本シリーズもセが負けっぱなしですし、今回は、それがはっきり出た4試合でもあったと思います。

 具体的なパの優位は大きく2つあると思います。1つはピッチャーが強い球を投げること、2つめはバッターが打順と関係なく、積極的に力強いスイングをすること。さらに、両者がそのしのぎ合いの中で鍛えられていることもあります。

 DH制うんぬんとも言われますが、これは・・・

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中日、日本ハムで主軸打者として活躍し、日本ハムでは監督も務めた大島康徳氏が自らの一風変わった野球人生を時に冷静に、時に熱く振り返る連載コラム。

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