広島の四番に座り、打線をけん引するのはベテランの新井。今季も開幕から持ち前の勝負強さを発揮しています/写真=前島進
今年もセはカープが強力。6球団の差は小さくなる!
■黒田抜けても広島 みなさん、こんにちは!
三浦大輔です。プロ野球はペナントレースが開幕しています。3月31日は、神宮球場の
ヤクルト対
DeNAの開幕戦を訪れました。ユニフォームを着ずに迎える開幕戦に少し違和感を覚えましたが、今季は各カード見ごたえのあるゲームが多いように感じています。今回はキャンプに始まり、自分が見てきたセ・リーグの戦力予想と期待するポイントを書きたいと思います。
2017年は一体どこが強いのか? やはり今年も広島が強そうです。キャンプを訪れたとき、選手たちは遅くまでグラウンドで汗を流し、日が暮れてからも個別練習。練習量でいえば、セ・リーグで群を抜いていました。特に40歳で四番に座る
新井貴浩はキャンプから目の色が違った。特守を受ける姿は鬼気迫るものがあり、精力的に動いている印象を受けました。
黒田博樹が抜けたとはいえ、投手陣は昨年の優勝で自信がついています。開幕戦ではジョンソンが本来の調子ではなくKOされたものの、
野村祐輔との2本柱はかなり強力。DeNAも昨年のCSで2人と対戦しましたが、大崩れしない手強い投手でした。当然、昨年よりは相手チームは研究してくるでしょうが、ケガがなければかなりの数字が期待できそう。左右の軸がしっかりしているのは大きいです。ほかに注目しているのが2年目の右腕・
岡田明丈です。黒田の代わりがすぐに務まるかといえばまだ無理かもしれませんが、将来的に広島の投手陣を背負っていける投手だと思います。
野手では
菊池涼介、
田中広輔、
丸佳浩の不動のセンターラインが固い。土台をしっかり作りレギュラーを奪った面々です。軸がしっかりしているチームは負けません。
底力で言えば選手層の厚い
巨人でしょう。補強選手の出遅れは不安ではありますが、
陽岱鋼ら故障選手がいつ戻ってこられるかがポイント。WBC全試合でスタメンマスクをかぶり、大きな経験を得た
小林誠司の存在も大きい。投手の視点から見ても、捕手が自信をつけると投手陣全体に好影響を与えてくれるものです。扇の要のレベルアップで守備も引き締まるはずです。個人的に気になるのは、
内海哲也、
大竹寛、
杉内俊哉のベテラン先発投手陣。修羅場をくぐってきた彼らの経験値が優勝には不可欠です。
昨年Aクラスを逃した
金本知憲監督の
阪神は、若い選手を我慢して起用するなどチーム改革の途中だと思います。ペナントを戦いながら選手が成長していくような若さが持つ勢いがあります。自分も阪神戦の登板では・・・
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