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川口和久のスクリューボール

川口和久コラム「山口鉄也、君はマウンドでどんな言葉を掛けるのかい?」

 

現役時代の山口[中央]と川口コーチ[右]


ほこりをはらうように


 最近、ずっとオリンピックのソフトボールを見ているが、今も39歳の上野由岐子が絶対エースなんだね。2008年北京五輪の金メダルを思い出し、何だか懐かしくなった。時計の針が戻ったようなというのかな。

 ただ、やはり以前とは違うんだろう。予選のメキシコ戦では同点にされ、どうするのかと思ったら左腕の20歳、後藤希友が出てきて素晴らしいピッチングをし、そのあとを抑え切った。最後はサヨナラ勝ち。今回はリリーフで起用されるようだが、若い後藤の力で時計が動き出し、時代が一気に変わったように感じた。

 懐かしいリリーフ左腕と言うと、俺の中では、何と言っても巨人山口鉄也だ。9年連続60試合以上の鉄腕リリーバーで、特に俺がコーチをしていた2011年から14年は絶対的な存在だった。彼とマシソン、そして西村健太朗。この3人の役割が決まり、しっかり働いてくれたから3連覇ができたし、他チームは「7回までにリードしないと勝てない」と思っていたと聞く。

 今年は・・・

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広島、巨人で活躍した川口和久氏が独自の視点でプロ野球に斬り込む連載コラム。

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