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川口和久のスクリューボール

川口和久コラム「カープの大器たちが覚醒するために必要なリズム」

 

広島は「捕手・坂倉」をどう使っていくか


軸は會澤に


 3月21日のOB戦(カープレジェンドゲーム@マツダ広島)を控え、いま必死に肩をつくっている。1イニングの予定だけど、110キロくらいは出る程度には仕上がってきた。ただ、やっぱり歳だな。肩ができてきたと思ったら、腰が痛くなってきたよ(苦笑)。

 プロ野球の開幕戦は3月25日だが、ちょうど2週間前の11日は、逆算で多くの開幕投手候補が登板した。巨人菅野智之が先発し、4回を6失点と散々だったけど、投手コーチ目線で言えば、結果についてはまったく心配ない。オープン戦だから、という意味だけじゃないよ。この時期はキャンプの疲れで一度、状態が落ちる。開幕までにもう1回登板機会があるが、今回は結果よりオフの間に覚えた球種などが実戦で通用するかの確認や、何より100球近くを投げる肩の力が戻っているかが最大のテーマとなる。

 加えて、実戦の中での捕手との呼吸だね。ピッチャーの力を引き出してくれる味方がキャッチャー。特に俺みたいに気持ちが乗ると球がどんどんいくタイプは、捕手次第で100の力が80になったり、120になったりする。実際、カープが投手王国と言われた時代を支えたのが、捕手・達川光男さんであったことは間違いないしね(そう言えば、今回のOB戦は達川さんは相手チームで、こっちは石原慶幸らしい。頼むよ、石原!)。

 だから俺は、投手とともに誰が11日のマスクをかぶるかも注目していた・・・

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広島、巨人で活躍した川口和久氏が独自の視点でプロ野球に斬り込む連載コラム。

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