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ドラフト回顧

【ドラフト回顧・2005年】目玉選手が次々と内定、分離開催の「希望枠」元年は大きな波乱なし

 

今年もまた、ドラフト会議が近付いてきた。1965年秋からスタートし、今年で56回目。制度をさまざまに変えながら歴史を紡いできた。ここでは2019年のドラフト会議まで、1年ごとに振り返っていく。

希望枠がまとまらなかったのは楽天のみ


亜大の松田は希望枠でソフトバンク


 2015年、10月3日の高校生ドラフト後、11月18日に行われた大学生・社会人ドラフト。前年までの自由獲得枠は「希望枠」と名前を変え、1球団2人から1人に減枠された。球界再編騒動の流れを受け、大幅な改革を求める声も高まったが、依然“逆指名”の要素が残る制度となった。

 そんな中、人材豊富な大学球界では早大・武内晋一ヤクルト、亜大・松田宣浩がソフトバンクと、東京六大学、東都をそれぞれ代表するスラッガーの進路が決着。さらに、東北福祉大・福田聡志巨人、創価大・八木智哉日本ハム、トヨタ自動車・吉見一起中日など目玉選手が次々と希望枠で内定していった。

 高校生ドラフトの時点で希望枠の行使を予定しながらまとまらなかったのは、楽天の1球団。会議当日は、楽天だけが1巡目指名を行って東北福祉大・松崎伸吾の交渉権を獲得した。

【2005年大学生・社会人ドラフト12球団希望枠・1巡目】
広島 選択権なし
楽天 松崎伸吾(東北福祉大/投手)
巨人 福田聡志(東北福祉大/投手)
日本ハム 八木智哉(創価大/投手)
ヤクルト 武内晋一(早大/内野手)
オリックス 平野佳寿(京産大/投手)
横浜 高宮和也(ホンダ鈴鹿/投手)
西武 松永浩典(三菱重工長崎/投手)
中日 吉見一起(トヨタ自動車/投手)
ソフトバンク 松田宣浩(亜大/内野手)
阪神 岩田稔(関大/投手)
ロッテ 選択権なし

 06年の新人王を獲得したのはパが日本ハムの八木、セが広島3巡目の梵英心(日産自動車)。下位では日本ハムの4巡目に武田勝(シダックス)、ソフトバンクの5巡目に本多雄一(三菱重工名古屋)の名前がある。

 NTT西日本からはオリックス2巡目の岸田護をはじめ5人が指名された。

写真=BBM

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