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センバツ出場校プレーバック

【明徳義塾(高知)2年ぶり20回目】眠れる四番のサヨナラ打で名将の50勝目

 

センバツ出場校のこれまでの試合を振り返る「センバツ出場校プレーバック」。第28回は明徳義塾。

逆転サヨナラ3ランの谷合をナインが迎える


第90回大会(2018年)
2回戦
明徳義塾7x−5中央学院

 前年秋の神宮大会で優勝し、「四国王者」「秋の日本一」としてセンバツへ乗り込んだ。初戦の相手は神宮大会でも対戦した中央学院(千葉)だった。

初回、安田陸が中越え2点タイムリーを放つ


 初回、明徳義塾は幸先よく3点を先制するが、その後は中央学院先発の大谷拓海から得点が奪えない。すると4回に1点を失い、8回には4点を奪われ逆転を許してしまう。明徳義塾もその裏に1点を返すが、9回裏も二死となり絶体絶命となった。

 だが、そこから二番・田中闘のヒットと三番・渡部颯太の死球で走者をためると、打席に四番・谷合悠斗が向かった。谷合はこの日の大谷に対し、ここまで4打数無安打。秋の神宮大会でも3打数無安打と、まったく打てていなかった。それでも馬淵史郎監督は「こうと決めたら辛抱する。とっかえひっかえでは人は育たん」と谷合を起用。その期待に谷合は応えた。大谷が「勝ち急いでしまった」と後に語ったとおり、カウント1ボール1ストライクからの3球目はカウントを整えにいったストレートを見逃さずバックスクリーンへ運んだ。眠れる四番の逆転サヨナラ弾だった。

 史上5人目の甲子園通算50勝目を挙げた馬淵監督は「野球は怖い。この試合は忘れられないでしょうね」と感慨深く語った。


『明徳義塾・馬淵史郎のセオリー 勝つ確率を上げる法則83』


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