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2021いよいよキャンプイン!

【編集部選定】2021シーズン 気になるわがチーム投打のキーマン・西武

 

何かと新戦力が話題となるのが春季キャンプ。目標は各球団とも「優勝」。そのためには必ずキーマンとなる選手が投手にも野手にもいる。そんな各チームの優勝へカギを握る選手たちは誰なのか。

投手編・高橋光成 進化した投球で真のエースへ


すべての面でレベルアップを果たし、チームをけん引する投球を見せる


 昨季、先発陣に苦しんだ西武だが、この男が真のエースへと成長すれば改善を果たせるかもしれない。

 2015年ドラフト1位で入団し、今季で7年目を迎えた高橋光成だ。昨季は主にカード頭の先発を務め、初めて規定投球回に到達し、チームトップの8勝。貯金をつくれなかったが、「9月以降は大崩れすることがなくなった」と手応えを得た。精神面の成長が投球に進歩をもたらしたのは間違いない。

 マウンド上でマイナス要因も受け入れ、気持ちを切り替える。調子が悪いときでも粘って、試合を壊さないようになった。9月は8日のオリックス戦(メットライフ)で8回までノーヒットノーランの快投となる1安打完封勝利、10月は4試合に投げ、月間防御率0.95と堂々たる投球を披露した。

 今季はその“プラス思考”を継続する。さらに平均球速を148キロから150キロへ上げることを目論む。自主トレでは最速160キロを誇る後輩の平良海馬とトレーニングを重ねた。変化球の精度も高め、威力を増した直球とバランス良い投球で打者を封じ込める。「圧倒的な数字を残したい」。ひと回り大きくなった背番号13には15勝以上も期待できる。

■2020年成績■
20試合8勝8敗0S0H防御率3.74

■2021年期待数字■
15勝以上

打者編・山川穂高 再びキングの座に就くために


勝利を呼ぶアーチを量産する姿を、再び見ることができるか


 やはり、山川穂高が四番で輝かなければ強力打線は真価を発揮できない。3年連続本塁打王を誓った昨季は24本塁打に終わり、タイトルを逃した。打率も.205と低調。右足首痛の影響でシーズン終盤に登録抹消され、シーズンを完走することもできなかった。

 ただ、山川は「ケガのせいではない。その前も成績は良くなかったから」と成績悪化の要因を技術不足に求める。昨季は打撃の安定感を求めて、すり足気味のフォームに変更。打率も残せる形にしたが、結果的にうまくいかなかった。今季は左足を大きく上げるフォームに戻す。

「一番フルスイングしやすい形に。打率は2割8分くらいでも、最低でも40本打てるフォームにする。本塁打王を獲るにしても、40本以上が見栄えはいい」と納得する結果でのキング奪回を視野に入れている。

 自主トレでは右足首の回復を優先した。「今までは120%追い込んで、キャンプも初日からぶっ飛ばしていたけど。今年は足と相談しながら。表現の仕方はいろいろあるけど、開幕で100%になるようにキャンプはちょっとだけのんびりやりたい」。B班キャンプで焦ることなく、じっくりと。すべては再びキングの座に就くためだ。

■2020年成績■
102試合66安24本73点0盗率.205

■2021年期待数字■
40本塁打以上でタイトル

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