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都市対抗2023

【都市対抗2023】Honda・開田成幸監督が語る黒獅子旗奪取へのシナリオ「埼玉として最後の都市対抗で足跡を残し、創立75周年を飾りたい」

 

Honda硬式野球部(寄居町、小川町)は南関東第3代表として、7年連続37回目の第94回都市対抗野球大会に出場する。2020年以来、4度目の黒獅子旗を目指す開田成幸監督(早大)が東京ドームへの意気込みを語った。

Honda・開田成幸監督


 就任1年目の2020年、11年ぶり3度目の都市対抗制覇へと導いた。21、22年は初戦敗退と、開田監督は「この2年の悔しさを晴らす。3年間の経験を踏まえた上で、積極的にチャレンジする」と意気込む。スローガンは「奮喜〜心を奮い立たせChallengeをたのしむ〜」。指揮官は「今年は応援が従来の形に戻ります。大声援を背にプレーできることに感謝しないといけません。練習の成果を、東京ドームで楽しむぐらい、存分に力を発揮したいです」と語る。

 南関東二次予選は日本通運との第1代表決定戦、日本製鉄かずさマジックとの第2代表決定戦を落とした。テイ・エス テックとの第3代表決定戦で、最後の1枠を手にしている。

「計5試合の予選でしたが、負けられない試合、後がない試合を勝ち切ったのは、若手選手にとっては財産です。必ず、本戦での原動力になる」

 投手陣は岡野、東野、中村伊、有村、補強選手・山田の先発候補に、抑えに11年目のベテラン・福島が控える。主将で不動の正捕手・辻野がいるのは心強い。攻撃陣は20年都市対抗優勝時の橋戸賞・井上が健在で鈴木、佐藤ら切れ目のない打線を形成する。2年目の遊撃手・峯村、今季からレギュラーの2年目・三浦、ルーキー・小口と若手も台頭。4年目の藤野がDHで定着し、厚みを増している。

 8年連続出場のHonda熊本硬式野球部とともに2勝すれば、準々決勝で直接対決が実現する。今季は公式戦でHonda硬式野球部が2戦2勝も、開田監督は「強いですからね」と警戒。トヨタ自動車との1回戦に照準を定め「目の前の一戦を全力で勝ち切る」と語る。Honda創立75周年、そして南関東代表として、最後の舞台である。

「1960年創部から歴史を刻み、今年は節目の大会。南関東代表として最後の都市対抗で足跡を残し、創立75周年を飾り、皆さんと喜びを分かち合いたい。スタンドで楽しんでいただけるように私たちは全力でプレーします。グラウンドの選手たちを後押しする大声援を、お願いいたします」

PROFILE
ひらきだ・なるゆき●1979年1月11日生まれ。福岡県出身。柳川高-早大-Honda(外野手)。2020年に監督就任。

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