Honda硬式野球部(寄居町、小川町)は南関東第3代表として、7年連続37回目の第94回都市対抗野球大会に出場する。2020年以来、4度目の黒獅子旗を目指す入社2年目の右腕・岡野佑大(帝京大)が東京ドームへの意気込みを語った。


　岡野佑大は帝京大から入社1年目、昨年の都市対抗はベンチではなく、東京ドームのスタンドにいた。「チームの役に立てず、悔しかった。相当な危機感を胸に2023年シーズンを迎えた。「大卒2年目は、試合で投げられるレベルになる。毎年、良い選手が入社してくる。今年がラストチャンスのつもりでした」。持ち味は「すべての球種を駆使して、総合的に勝負する」。最速147キロ。スライダー、カーブ、チェンジアップをコーナーに集め、ゲームメークする。

　今季はシーズン開幕のJABA東京スポニチ大会で“開幕投手”を任され、長野大会、九州大会でも先発の軸で回り、チームからの信頼を得た。九州大会前に木村龍治コーチの助言で、セットポジションの際のグラブの位置をヘソの下にすると、さらに制球力が安定。南関東二次予選の第1代表決定トーナメント準決勝(対JFE東日本)では7回無失点の好投を見せるなど、7年連続での代表権奪取に貢献した。

「目の前の打者に集中し、アウトを一つひとつ積み重ねる。走者を出しても、得点を与えない」。1回戦は昨年の社会人日本選手権覇者・トヨタ自動車だが、気負うことは一切ない。

PROFILE
おかの・ゆうだい●1999年7月19日生まれ。兵庫県出身。176cm83kg。右投左打。神戸国際大付高-帝京大。入社2年目。