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“一打無敵”のご意見番が球界を斬る 張本勲の喝!!

張本勲コラム「開幕ダッシュで明暗分かれた巨人と阪神。勝負の世界は“油断大敵”が鉄則だ。ひとつのミスから流れを失ってしまう」

 

開幕で大きくつまずいた阪神。最悪のスタートとなったが、まだ4月。先は長い[写真=佐藤真一]


巨人独走の可能性も


 開幕から2週間ほど過ぎ、そろそろ各球団との対戦が一回りするころだと思う。今季のチームの形というものが見えるのはだいたい30試合を過ぎたあたりでもう少し先になるが、現時点で皆さんの眼にはどのように映っているだろうか。

 気になるチームの状況を私なりに話してみたいが、その前に言っておきたいことがある。新型コロナウイルスの件だ。楽天から多くの陽性者が判明し、感染拡大を防ぐために公式戦が中止になったが、これは当然のことだ。野球は言うまでもなく団体競技。チームで戦っている以上、どうしても感染しやすくなる。複数人も感染者が出てしまえば仕方がない。その後、DeNAからも陽性者が多数出て公式戦が中止となった。

 そもそもペナントレースが開幕し、入場者数を制限していないことに私は違和感を覚えていた。ちょっと早過ぎるだろう。日常を一日でも早く取り戻したいという気持ちは分かるが、新型コロナウイルスの脅威はいまだ続いている。慣れというのは恐ろしいもので、少し落ち着くとすぐに安心してしまう。とんでもないことだ。もう一度、新型コロナウイルスの怖さを思い出してもらいたい。それは選手だろうとファンだろうと関係なく、私も含め、一人ひとりに言えることだ。経済は取り戻せるが、命は取り戻せない。感染しない、感染させないという自覚を持った行動が求められている。

 さて、肝心のペナントレースだが、気になるのは阪神だ。開幕から9連敗は、いくら何でも情けない。すべての始まりは・・・

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“一打無敵”のご意見番が球界を斬る 張本勲の喝!!

“一打無敵”のご意見番が球界を斬る 張本勲の喝!!

球界きってのご意見番として活躍する野球評論家の張本勲氏が週刊ベースボールで忖度なしの喝を発信。球界の未来を考えた提言を展開する。

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